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三嶺の自然を守る会

<令和元年度活動報告>



■2019写真で見る深刻な食害の状況「剣山・那賀山系のシカ食害報告」作成

内容
1 那賀山系の食害状況
 新九郎山、不入山、権田山、折宇谷山、勘場山、青ノ塔、平家平
2 剣山アカカンバ群生地のシカ食害調査報告

・・・など35ページ、写真中心の報告書です。関心のある方は連絡ください。お分けできる部数(8部ほど)があるのでお送りします。



■登山道補修活動報告

活動日 2020年3月24日(火)
場 所 三嶺名頃登山道・登山口から少し上の鉄塔周辺
参加者数 8名
内容
 登山道に赤土が露出して、雨天時、登山者は滑りやすく危険であったため補修を行った。昨年度も補修をした箇所であるが、赤土の部分が拡大していたので、登山者は滑りやすいところを避けて別のコースを歩くようになり、植生地の荒廃につながるため補修を行った。

補修の様子補修の様子

■厳冬期シカ生息を観察するカメラ設置

活動日 2019年12月18日(水)、29日(日)
場 所 三嶺中腹(1350m)の樹林
内容
 シカによる食害後、樹林の一部区域では植生がなくなり、急傾斜地で土壌浸食が起きています。餌がないと思える樹林ですが、シカ糞塊を多く見かけます。雪が積もる厳冬期、シカはどのように生息しているのかを探ろうと、昨年から冬季に観察カメラを設置しています。今冬も、県担当と当会員がカメラを4台設置しました。

設置したカメラ設置したカメラ
ウラジロモミの剥皮被害ウラジロモミの剥皮被害
食害後植生が消滅した林床、この場所にカメラを設置食害後植生が消滅した林床、この場所にカメラを設置

■オカリナグループ「アミンダ」寄付金授与式 報告

日時 12月8日(日)午前10時〜12時20分
場所 美馬市穴吹町油屋
内容
 剣山山系で自然保護活動をしている当会と剣山クラブは、アミンダさんより寄付金をお受けしました。私たちは、活動の中で大切に寄付金を使わせていただきます。ありがとうございました。  授与式の後、会員の方々の「かもめが飛んだ日」、「LEMON]など20曲ほどの演奏を楽しまさせていただきました。

 

■アカカンバ群落食害調査 実施報告

実施日 2019年11月16日(土)
場 所 剣山二の森登山道沿い
実施者 県職員2名、大学生3名、当会員3名
内容
 剣山二の森周辺登山道沿いに、アカカンバ群落が2か所あるが、その一か所の食害状況について調査を行った。当群落の被害については、2013年ごろから指摘されていた。当会は2016年に目視による調査を行ったが、すでに8割以上のアカカンバが枯死していた。今年7月、再び現地に行き状況を観察し、県に状況を報告した。調査時期が遅くなったが、この度、県主導で群落の一か所の調査を実施した。群落内の樹木のすべての樹種、幹の直径、樹皮の被害の状況を調べた。調査結果は、やがて県から報告があるので、報告を待ちたい。

枯死したアカカンバの林枯死したアカカンバの林
樹木の径を測る樹木の径を測る
樹皮の状況を調べる樹皮の状況を調べる

■三嶺名頃登山道(1600m)の補修について現地検討を実施

実施日 11月4日(月・祝)
場 所 名頃登山道標高1600m地点(道の長さ90m)
参加者 講師(岡崎氏)、県担当、施工業者3人、当会員7人
内容
 県は2019年度事業として、登山道の深掘箇所の補修を計画しています。そこで、施工前に、近自然工法の専門家を招き現地検討を行いました。施工には技術的なこと、施工期間、予算額等課題が多くありますが、今後検討の上、県は事業を進めます。なお、現地の登山道は、当会は徳島森林管理署と連携し、ボランティア活動により2016年に枯死木を活用し掘れた箇所に木を敷き詰め、流失する土砂を止めていました。現在、深さ60pほど土砂が堆積しています。当会は、この箇所を元の登山道に戻すことことを提案しました。



■シカの食害 見て撮り山歩き 4

実施日 2019年10月26日(土)
場 所 権田山、折宇谷山、勘場山
実施者 土肥、暮石
内容
 標高1600m級で、同じ稜線上にある那賀町の三山を歩いた。食害の現状は、かなりひどい状況だ。尾根上のササはほとんど姿を消し、表土が現れた後、イグサ、イワヒメワラビ、ミツマタに変わろうとしていた。これらの植生が、土壌浸食が起きる前に表土を覆ってくれるほうが良いと思えた。大径の倒木も見られたが、植生がなくなった後、表土が薄くなったため強風により倒れたのだろう。この日は、シカの鳴き声がよく聞こえ、糞塊も沢山あった。厳しい状況はまだ続くだろうと思った。

権田山付近の尾根権田山付近の尾根
勘場山近くの尾根上勘場山近くの尾根上
ササに代わりイグサが増えるササに代わりイグサが増える

■シカの食害 見て撮り山歩き 3

実施日 2019年10月20日(日)
場 所 新九郎山、不入山
実施者 入山、暮石
内容
 新九郎山(1635m)・不入山(1653m)でシカ食害の状況を観察した。かつて那賀町の高山は丈の高いスズタケやブッシュに、登山者は苦労したが、シカ食害後、快適に登山を楽しめる山域に変化しつつある。今回の二つの山は食害状況は酷く、尾根筋はササが消え、樹木の多くが枯死しほぼ草原状になっている。食害により消滅した植生の後にイグサ、シダ、コケなどが生えてきている。また、急傾斜地では裸地化したところで土壌浸食が起き始めている。

新九郎山新九郎山
新九郎山新九郎山
不入山不入山
不入山不入山
不入山南斜面不入山南斜面

■徳島県「NPO法人短期体験研修」実施報告

実施日 2019年10月10日(木)〜11日(金)
場 所 三嶺山域及び丸山荘
参加者 県職員7人、当会関係者8人
内容
 10日 名頃登山道(1600m)補修箇所の説明
     山頂部防シカ柵の補修
 11日 説明
     (1)当会の活動について
     (2)東祖谷西山地区の希少種群落の保護活動
     (3)剣山山系の保全策

登山道補修箇所の説明登山道補修箇所の説明
山頂部の柵補修活動山頂部の柵補修活動

■シカ食害観察山登り 参加者募集

実施日 2019年9月20日(金) 徳島市内6:00出発
場 所 新九郎山、不入山
※会員の車に乗り合わせて行きます

問い合わせ 090−3989−3600(暮石)


■シカの食害 見て撮り山歩き 2

実施日 2019年9月11日
場 所 青ノ塔(標高1433m、旧上那賀町と旧木沢村の境)
実施者 土肥、暮石
内容
 シカ食害が起こる前、登山道周辺、稜線部は背丈ほどのスズタケに覆われれていたといわれる。現在、スズタケが消滅し、登山者には以前に比べ歩きやすくなっている。稜線部は低木が食害により多く枯死し、スズタケが消えた後、裸地化した箇所にシダが勢いよく繁殖している。シカ食害後の植生変化を見ることができる。また、裸地にシダが覆えば土壌浸食を防ぐことになると考えられる。

山頂から高城山、樫戸丸、天神丸を望む山頂から高城山、樫戸丸、天神丸を望む
低木の枯死低木の枯死
裸地部にシダが繁殖中裸地部にシダが繁殖中
シダの群生シダの群生

■剣山山系「三嶺」登山道整備・自然再生プロジェクト<終了しました>

徳島県が実施していた、次のクラフトファンディングは8月31日で終了しました。
寄付金額 1,531,000円  目標金額 1,000,000円
達成率 153.1%  支援人数 43人
たくさんのご協力ありがとうございました。
<以下、募集記事>
徳島県は、三嶺山域の登山道を整備するために ふるさと納税型クラフトファンディングの寄附を募っています。当会は、このプロジェクトと連携し三嶺の保全活動を行うこととしています。「三嶺ファン」のみなさま!当事業にご支援、ご協力をお願いいたします。
詳しくはここをクリック↓



■シカ食害 見て撮り山歩き 1

場 所 平家平
実施日 2019年8月11日
実施者 小椋義勝

当会はこれまで、三嶺を含む剣山周辺のシカ食害の状況について写真による記録を行ってきましたが、今年度は山域を広げ、食害状況の記録を行います。
今回の平家平では、登山中、多くのシカの群れに遭遇しました。シカの糞塊は多く、骨も多く見かけ、この山域での生息頭数が非常に多いと感じました。

岩倉峠の鹿
岩倉峠の鹿
岩倉峠の鹿
蝉谷から平家平へ

■三嶺登山道補修活動 活動報告

〇実施日  7月25日(木)
〇場所   名頃登山道標高1780m地点
〇参加者数 6名
〇内容
 7月18日に10名の参加で実施予定でしたが、雨天により順延とし、7月25日に実施しました。2016年に徳島森林管理署と協働で崩落地側面に麻網を敷き、登山道に階段を17段ほど設置しました。その後、麻網が劣化したため、新設をしました。事前準備の不備で、3割ほど未設置で終えました。

作業の様子


■三嶺登山道補修活動 参加者募集
〜求む強力! 山男のみなさんのご協力をお願いします〜

〇実施日 7月18日(木)午前6時徳島市内出発
※参加希望の方は当会員と乗り合わせて登山口へ向かうか、直接行かれる方は9時に名頃登山口集合。雨天の場合は7月25日(木)に延期。

〇場所  三嶺名頃登山道(標高1780m)
〇内容
2017年、徳島森林管理署さんと連携して行った継続活動です。10余名で資材を荷揚げして、登山道側面に植生回復用ネットを敷設します。

〇持ち物 弁当、飲み物、雨具、帽子、軍手、タオル等
〇問合せ 090-3989-3600(暮石)
〇主催  NPO法人 三嶺の自然を守る会

■天神丸風力発電計画を考える山歩き <参加者募集中>
〜オオヤマレンゲの樫戸丸・新緑眩しい高城山〜

<悪天候により中止>
6月29日、25名の参加希望者と活動を行う計画でしたが、悪天候のため中止しました。今後の実施については再検討します。 −>当日配布することになっていた資料


オリックスグループが計画している天神丸風力発電施設、自然豊かな樹林の尾根筋に建設が計画されています。山を歩きながらその是非を考えます。樫戸丸は、ちょうどオオヤマレンゲの開花のころ、花も楽しみます。

 実施日  6月29日(土)
 場所   樫戸丸、高城山
 集合場所 神山道の駅(7時00分)スタッフの車に乗り合わせて行く人
      風の広場(剣山スーパー林道沿)(8時40分)自車で直接行く場合
      *帰路は15時20分神山道の駅に着予定
 募集人数 25名 *2時間の山歩きができる人対象
 持ち物  弁当、飲み物、雨具、帽子など
 参加費  500円(資料代)
 問合せ・申し込み 090-3989-3600(暮石)
 主催   NPO法人 三嶺の自然を守る会
      *雨天の場合は中止(前日夕刻に連絡)
樫戸丸樫戸丸

■三嶺山頂部コメツツジの防シカ柵補修活動報告

〇実施日  6月18日(火)
〇場所   三嶺山頂部青ザレ北斜面
〇参加者数 9名
〇内容
 シカは、ツツジ系を好むようで、剣山山系ではツツジの食害をよく見かけます。当会は、国の天然記念物のコメツツジ群落を守るべく、8年前から柵の点検と補修を続けています。この日は、冬期に積雪と強風で穴の空いたネット(約500m)を補修しました。

作業の様子作業の様子
作業の様子作業の様子
食害で立ち枯れた木々食害で立ち枯れた木々

■三嶺グリーン&クリーン登山報告

〇実施日 2019年5月12日(日)6時徳島市内発・18時45分帰着
 *5月1日の計画でしたが、悪天候のため延期していました。

〇内容 名頃登山口〜山頂往復
 (1)深掘れを防ぐ登山道の水切り
 (2)防シカ柵(山頂部西側)の点検
 (3)小屋・トイレの掃除、便器をブラシで洗う)
 (4)登山道の補修(標高1450m、1780mの2ヵ所)
 *天気が良く。多くの人が登山を楽しんでいました。

緩んだ標識を打ち直す緩んだ標識を打ち直す
清掃をした山頂トイレ清掃をした山頂トイレ
登山道の補修登山道の補修

■2019三嶺グリーン&クリーン登山 参加者募集

実施日 2019年5月1日(水)
    午前6時徳島市内出発
    午後6時30分帰着予定
    *乗り合わせて行きますので、集合場所は話し合いで決めます
    *小雨決行
場 所 三嶺山頂部
内 容
 ・山頂の植生回復用ネットの点検
 ・山頂部防シカ柵点検
 ・山頂トイレ・避難小屋清掃
募集人数 6名程度
持ち物 弁当、飲み物、雨具、帽子、軍手等
申し込み・問合せ 090-3989-3600(くれいし)

池と頂上部池と頂上部

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山頂小屋 山頂の池 三嶺遠景