全ての生命は望まれて、この世に生まれてきたと言えます。人は利害得失を離れた人との交わりの中で、自分の存在を、かけがえのないものとして認められたとき、望まれて生まれてきた生命としての喜びを感じるのです。時にそれは、家族であったり、友人であったり、恋人であったりします。自分を認めることにより、他人も認めることができるようになります。
逆にむかつきやいらいら、欲求不満は、そういう自分の存在意義を見つけられないために起こる、心理的な現象の一つといえます。つまり、自我の確立とは、そういう大切な自分の存在意義に気づくことなのです。