「潜在自然植生」とは、人間が一切の手を加えず、その土地の気候風土に応じて育つ植物のことです。つまり、その土地本来の緑のことです。例えば西日本本来の植生は、シイ・カシ・タブなどの常緑広葉樹林と標高1000m以上のブナなどの落葉広葉樹林帯を特徴としていました。つまり本来の西日本の里山風景は、冬でも葉の生い茂る風景でした。
お年寄りは生まれた時から山はこんなのだったと言います。しかし、お年寄りが生まれるちょっと前まではこんなのではなかったのです。
木を植えることを勧める先生も、落葉樹を植えることを勧めたりします。教えてもらったことがないから自分で考えたのでしょうが、科学的に確認してみないと、常緑広葉樹がよいなどとは分からないでしょう。四国で現在残っている自然植生は森林面積の1%以下です。
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