【コースタイム】
薬師堂8:40──9:10剪宇峠──9:45毘沙門岳──11:00中谷越──12:50友内山
【感 想】
剪宇峠には大蛇が住むらしい、今日は薄っすらと雪景色「きっとまだ冬眠中かな」そんな会話をしながら、登り口のお堂より30分弱で峠へ到着。ここから毘沙門岳へはなかなかの急登が続きます。
今日の目的はCLが用意してくれた地形図を見ながら読図の訓練のはずがなんと高度計、コンパスの電池切れ、そのうえ登山靴を忘れる失態!
幸い靴の予備と、方位計を貸して頂き事なきを得た次第、毘沙門岳登り口では、CLより位置を確認する読図のテスト問題が出され何とかクリアー。
中谷越までは地形図では読めない急なアップダウンの繰り返し。標高差20m〜30mの急登・急坂は読図ではなかなか判断がつきません。
途中には300m四方位ある美しい唐松林がありました。きっと新緑の頃はもっと綺麗だろうなと想像しながら歩を進めて行きます。最近シカの食害が問題になっていますが、縦走途中でも多くの木の幹が食われています。
途中のリョウブの幹はことごとく剥がされて赤く変色し痛々しい姿に、山の生き物と自然との共生の難しさに改めて考えさせられます。
友内山の前衛峰らしき峰の登り口で昼食、うっすら積もった雪の中特大のカップ麺の美味しさは格別でした。
友内山は別名木綿麻(ゆうま)山とも呼ばれるとか。その昔より宮廷の祭祀をつかさどる忌部一族(木綿麻一族)ゆかりで今上天皇の即位の際にも木綿麻織が献上されたとか。そんな古の想いに浸りながら気楽な
下山途中で思わぬ冒険が待ち構えていました。
自動車道は面倒と集落のお年寄りに教えてもらった古道を下ることに、途中スリリングな沢渡り、急斜面ありで全員無事下山できほっとした次第です。(関野)