大日ヶ岳(岐阜県)   2009.6.13-14   国土地理院の地図を表示   [戻る]

【コースタイム】
13日 8:00PM佐古──1:40ひるがの高原SA

14日 ひるがの高原SA 6:00──6:20登山口6:30──6:43鉄塔──7:10 1100m(ちょっと急登の後) ──7:50稜線1272m──8:00いっぷく平1356.3m──9:05展望台──9:30大日ヶ岳10::00──スキーのゲレンデ上級中級初心者コース踏破──11:30スキー場ゲストハウス付近──林道歩き──12:10駐車場──12:30高鷲(タカス)スキー場レストハウス付近


【感想1】

 岐阜県の大日ヶ岳ってどんな山かなあとネットで調べても、まちがって大日岳で調べたのであまりなく、不勉強のまま参加。2日前に、ひるがの高原って北アルプスの帰りに休むサービスエリアだよなあと気づき、ひょっとして遠い?などとのんびり構えていた。

 ひるがのSA(24hコンビニ有り)のレストランの裏にいいテントサイトを発見したら、先客がいたのでお隣に張らしてもらった。朝起きると、そこは大日ヶ岳と白山の見える絶好のビューポイント。残念ながら曇って白山は見えなかったが、目の前に大日ヶ岳が緩やかな裾野を広げて見える。

 登山口まで、別荘地を抜けながら走る。登山口は簡易水道貯水場から。たくさんのブナやミズナラの自然林の、ゆるやかな気持ちのいい森の散策路。頂上まで7kmで、標高差は700mくらいだからどのくらいの傾斜になりますか?と谷さんに聞きました。何度かな?

 頂上に、大日如来像さんがある。360度の山々を示す銅板があり、今日は残念だった。同じコースから2人。桧峠から1人と少ない。食事をしたが雨がぱらっときて雷も鳴り出した。

 久米リーダーが冒険をしよう!と、引き返さないでスキー場に下るルートを選ぶ。地図に道はないが、しっかりした道ができている。途中何か赤い建物が右下に見えたが、先に進む。

 左に下るルートがあったが、右の良く踏まれたスキー場へのルートを行ってしまった。ここを左にとれば、スキー場のゲレンデを横断しないですんだのかも。でもそのおかげで、日当たりのいい斜面でたくさんのワラビがとれたから、これもヨシとしましょう!

 スキー場の、レストハウスの近くの"左へ行く道"を、先頭を歩く私はここを行ったら駐車場へ帰れるという自覚が無く、スキー場の駐車場でミニヘリコプターをリモコンで飛ばしているおじさんに、道を聞きに行った。

 久米さんは最後尾で、左の道を歩いてカマス谷にかかる橋を確認していた。他のメンバーは、スキー場のP近くで、あっちとこっちに分かれた二人を待っていた。携帯がつながったから久米さんがどうしているかわかったが、私は携帯の電源を切っていたので、久米さんからの電話を受けられなかった。

 久米さんが引き返して、おーいおーいと呼ぶ声がする。あんまりよぶからパンをかじりながら走って見に行くとそこまで来ていて、一緒に車の所まで行くことになった。かじりかけのパンをもったまま左の道をすすんだ。久米さんに"もう!もう!"としかられた。すみません。名誉挽回しなくては!

 この道を歩くと、登山口の駐車場には出ない。尾根までどこからか登って行かねば着かない。途中に長良川源流の碑があった。久米さんが登山口からすぐの鉄塔を確認。

 12〜3分歩いた距離だったから、適当なところから登らなければ、先へ行ってしまうと等高線が広がっているから面倒になる。ちょっと見て尾根まで近そうな所からヤブこぎ。するとなぜか数日前に刈りすすんでいる道?に出た。

 何だろうと久米さんと話しながら、尾根に続くであろう右に進み、歩きにくい茅の切り口に足を取られながら期待をもってすすむ。これで尾根に出なければお手上げ。出た!よかった。

 5分くらいして駐車場へ着いた。頂上で会った二人の方もちょっと前に着いていた。滋賀県の方だったが、スキー場への道はわからない。久米さんが地図や資料をたくさん持ってきてくださっていたので、そこから国道に出なくても、スキー場へ行く道を発見。他のメンバーと別れて40分後くらいに迎えに行くことができた。

 久米さんがちょっと私のことを見直してくれた。でも久米さんが地図をたくさん用意してくださっていたからこそ無事に山行を終えることができたのだと思う。

 久米さんは、遠い山で山の選択をまちがえたと言っていたが、私にとってはおもしろい山行だった。マイズルソウ、イワカガミなどお花もたくさん見られました。ありがとうございました。やっぱり冒険して遊ぶのが楽しい!終わりよければすべてよし!です。

 後日、気になったので、久米さんと通った道を問い合わせしてみました。高鷲観光協会です。(島)

お問い合わせの、「長良川源流の碑方面から、ひるがの登山口への道」の件、基本的に源流の碑方面から登山口へ、一般の方が通れる道はございません。地元住民の方に確認をしたところ、「水源の作業道等の確保の為に刈られていた道」と思われます。普段は刈られていないので、島様が通った少し前に刈られていたという偶然が重なっての事だと思います。今回の場合は仕方がないと思いますが、「高鷲スノーパーク」の場合は、冬季以外はゲレンデへの立ち入りが禁止されております。また、「ダイナランド」では、山菜採りを希望される方に有料で敷地内へ入っていただいております。尚、ゲレンデ以外の「道」でも、個人の方の所有地が殆どなので、今後はご配慮下さいます様、お願いを申し上げます。


【感想2】

 6月12日20時にJA佐古を出発。鳴門北から高速に入り、午前1時半にひるがの高原SAに到着。オープンカフェにはテントの先客がいたが、横にテントを張ってあっという間に就寝。先客の撤収の声に目覚め、5時起床。

 昨夜はなにも見えなかった周囲が見え、正面に大日ケ岳と白山の表示があった。残念ながら曇天で、白山を眺めることはできなかった。

 登山口に6時半に到着。"クマ、蜂、ヘビに注意"の看板には引いてしまった。ブナとクマザサに覆われた、なだらかな上りが続き、15分で鉄塔に到着。その後もずっとなだらかな上りの繰り返し。

 途中"胸突き八丁"と呼ばれる急坂があったはずだが、ここ!っという確信はない。2時間ほどでいっぷく平に到着。ずっとブナにおおわれているので周りの山の様子はわからないが、鶯、ほととぎずの鳴き声がすぐ傍で聞こえ、明るくて爽やかな林っていう感じ。

 途中展望台があり、そこで初めて360度が展望できた。相変わらず天気は回復せず、周辺の山しか展望できなかった。その後、1時間半で頂上に到着。ここには大日如来の仏像がある。由来は、白山を開いた越前の僧・泰澄が、白山の登路を探るため、養老元年、大日ヶ岳山頂に立った。その後、この山に、大日如来を祀ったと云われているらしい。

 晴天なら360度のパノラマを見ることができるらしい。まだ10時だが、おなかもすいて昼食。ゆっくりする間もなく、雷が鳴り始めたので、早々に頂上から退散。

 今度は、スキー場のほうに下りることになった。こちらもなだらかでブナ林と鳥の鳴き声が続く。途中何組かの登山者とすれ違った。スキー場の登山口から上ってきたらしい。

 スキー場の斜面はいたどり、ゼンマイがたくさん生えていた。が、だいぶ西にそれてしまったようで、途中、久米さんと島さんが藪こぎをして車まで帰ってくれて、車で迎えにきてくれた。合流までかなり速かったので、おそらく走り降りたのでしょう。

 帰りは、ひるがの湿原植物園でコウホネ、ヒツジグサ、カキツバタ、ハクサンタイゲキなど観、ふたこえ温泉で一汗流して帰徳した。長い道のりを往復ずっと運転してくださった久米さん、お世話になりありがとうございました。爽やかな空気で楽しかったです。(勝瀬)


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