アリラン峠〜綱附森〜天狗塚縦走   2007.11.3-4   国土地理院の地図を表示   [戻る]

【コースタイム】
(11/3)
佐古JA11:00──15:46アリラン峠──14:35笹温泉15:12──20:30テント設営、夕食、就寝

(11/4)
起床4:00──5:35出発──8:03綱附森8:20──9:17堂床への分岐──10:30地蔵の頭直下──10:50地蔵の頭──11:10天狗塚手前(昼食) ──11:45天狗塚11:58──13:40祖谷川を渡る──14:25片岡さんが移動した車14:30──14:50アリラン峠15:25──19:30佐古JA

【感 想】
 快晴のもと私達7名は佐古JAを出発し、藍住ICから高速で徳島自動車道・高知自動車道と走り南国ICで高速を降り、一路国道195号を大栃で左折し、県道を笹渓谷の笹温泉を目指す。

 笹温泉は古いヒノキで出来た湯船でした。ここの温泉はネットでは好評価でしたが、評価は分かれるところだ。

 舗装されたくねくね道を走り、15時46分アリラン峠に到着した。このアリラン峠はコンクリートで舗装され、近くに水もありトイレも完備して、キャンプには最適の場所である。

 到着後リーダーは明日の帰りのことを考え、1台の車を路面の悪い道を祖谷川近くまで移動し、走って返って来た。

 テントは大1張、小1張を設営。大のテントは6人で協力して立てたが、蒜山の山行時の経験もありうまく設営できた。

 女性陣の作ってくれた夕食を美味しく頂き、ビールもあり楽しいひと時を過ごすことができた。ただコンクリートの上にテントがあるので夜は底から冷えてきて、熟睡は出来かねた(自分だけではなさそうだ)。

 朝は4時起床で雑炊を食べ,テントを急いで撤収し、5時半頃綱附森を目指した。峠から少し歩き、登山口からすぐ尾根道となる。

 いきなりの急登が約100mも続き、更に50mの急登が続き少し疲れる。数回アップダウンを繰り返し樹林帯も終わり1421mのピークに着く。綱附森頂上や遠く梶ケ森も見える。

 二度、三度と登り下りを繰り返し、斜め前方に天狗塚が見え、平坦地を過ぎ少し急な登りで綱附森頂上である。ここで15分ほど休憩し、給水したり展望を楽しんだりする。アリラン峠からこの頂上まではまさに遊歩道と言えるほど整備されていた。

 頂上からは天狗塚から三嶺にかけての眺めが素晴らしい。白髪山、石立山も一望できる。ここからブッシュの行軍である。綱附森から綱附森前衛峰までは一面の笹原であり、なかなか歩きにくい。 ブッシュも終わり快適な道を進み、やがて堂床分岐に到着。休憩し、地蔵の頭の急登に備える。地蔵の頭の手前には、何回か急登があるが、リーダーの片岡さんが上手にリードしてくれ、それほど苦しいとは思わなかった。

 急登の箇所にはロープが何箇所か備わっていて助かった。地蔵の頭を越え、天狗峠に達すると、天野さんと上田さんに会った。

 目の前に天狗塚が見えたが、天狗塚頂上は、4日は大勢の登山者で賑わっており、頂上手前の岩場の蔭で昼食とした。昼食後、間もなく天狗塚頂上に到着。頂上からは今日回ってきた稜線が良く見える。

 天狗塚から祖谷川(谷道)への下りの勾配はきつい。天狗塚から少し下った所は本当に危険であるが、ロープもない。しばらくの間天野さん達が見送ってくれた。

 後はほぼ稜線に沿って下った。踏み跡の少しわかりにくい所もあるが、稜線を基本に下った。1300m付近から稜線を忠実に下ると川の上で凄い勾配になる。

 ここは過去の経験を生かして少し左に振った細い山道を選択し、川に降りた。川には橋は無くリーダーの探した川幅の狭い所を幅跳びで渡った。

 川に沿った林道に上がり、林道を昨日リーダーが移動してくれた車まで急いだ。車でアリラン峠に14時50分無事到着。

 峠で帰りの準備を済ませ、15時25分一路帰途についた。帰りは大栃から国道195号を、四つ足峠経由で徳島へ向かった。

 今回のアリラン峠から綱附森、天狗塚、アリラン峠周回コース山行は遊歩道あり、深いブッシュあり、凄い急登あり、踏み跡の薄い箇所ありと変化に満ちており、本年実施された山行の中で最も心に残る山行ではないかと思っている。(谷)


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