7月21日、6時に藍住町役場を出発、吉本さんは松山で合流。川内から黒森峠を越えて梅ヶ市まで、松原さんと吉本さんの車で入る。天気は予報通り、梅雨の末期で前線が横たわっていて曇りで、かろうじて雨は降ってない状態だった。
青滝山は堂ヶ森の西方に位置し、標高1303mの特徴のない山で、頂上近くまで植林されていた。徳島の山は、どこの登山道も鹿によりブッシュがなくなっているので、ここでは、なにか懐かしい気がした。しかし頂上では鹿の糞を見つけた。石鎚山系では鹿はいなくなったと言われていたが、戻りつつあるのだと思った。
下山時は14時だった。計画では、もうひとつ大ノ森(1320m)に登る予定だったが、宴会の準備もしなければならないので中止した。早速ビールを買い込み、キャンプ地に向かった。坂瀬川沿いの林道は、これから材木を切り出すための準備をしていた。
工事の人が帰った17時くらいからテントを張り、焚き火の用意をして、いよいよ宴会に入った。太田夫妻も合流して、宴会は23時位まで続いた。寝るとき空は満天の星が輝いていたので、梅雨が明けたと思った。
7月22日、4時30分起床。空は今にも雨が降りそうな気配だった。まあ沢登りだからどうせ濡れるのだからと気を取り直した。夕べの、みず炊きの残りでの雑炊は美味しかった。
6時に沢に入った。水は冷たかったがすぐに慣れた。しかしアルコールはなかなか抜けなくて、ふらふらしながらの沢のぼりだ。沢は物凄く美しい。そして、底は白い花崗岩のナメで、滑床渓谷より幅は狭いが少し急峻で、滝があったりで、変化に富んでいて面白い。
6時間程で堂ヶ森の少し東側の稜線に出た。下りは歩道があまり利用されていないためか分りにくかったが、太田夫妻のおかげで2時間程で下れた。梅雨の明けきらない時期であったが、会員外の参加もあり、充実した山行であった。久米(英)