笹ヶ峰(愛媛県新宮村)

2003.10.4



 土成四銀発(7:00)、徳島道へ、吉野川SAで加賀城さんをひらい、高知道へ。新宮ICで降りて、高知の中村からきた片岡さんと合流。県道5号を1km余り南下して馬立川を渡る橋の向こうに駐車(8:15)。橋を戻ってすぐ右に細い林道に入る。小さな集落がある。

 下り付(オリツキ)という。古風な民家の前の古風なカワヤで用をたす。人けがなさそな数軒の民家のあいだの道をゆく。高札があってこの道は古来の太政官道、参勤交代道とのこと。

 登山口(8:30)から杉植林のなか広い山道をゆく。ところどころ石が敷き詰めてある。急坂になる。ここは「腹包丁」。刀を差した武士がここを下る時に、刀の小尻がつかえるので、腹のほうにまわしたことに由来。尾根に出ると「樫の休場」。平坦な道で馬酔木の多い道を過ぎて下ると「笠取峠」(9:55)。

 帽子を取ってしばし休止。しばらくゆくと「水無峠」。檜にかこまれる。しばらくゆくと石畳の急登、やせ尾根の東に三傍示山から塩塚峰まで一望。このコース唯一の遠望。まもなく笹とブナに囲まれた頂上に着く(10:50)。すぐ横には土佐と伊予の国境を示す標注が二本。人の背より高い「従是南土佐国」の柱の横で写真。ゆっくり休憩した後(-11:35)、1時間30分で下山(13:00)。下りはやけにはやかった。

 この日は山行だけでなくあとがあったからだった。あすなろの有志で、眉山で月見をした。今年豊漁のサンマを炭火で焼いて、刺身にして、酒、ビールと持ち寄りの料理をつついた。さぞやお月さんけむたかったろうに。(天野)


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