中野は仕事の都合で、9月14日22時過ぎ、小淵沢駅に車(天野、永井)で迎えにきてもらい合流する。横浜は曇りだったが、いつのまにか雨に変わっていてえーー?と思う。車中、今晩予定されていたキヤンプ場から美し森(清里の奥)のロッジに変更になったと聞き、尽力していただいた西條、久米福恵さんに深謝。
ロッジで懐かしい面々と3年半ぶりの再会を果たすが意外に年月を感じない。吉本さんは初顔合わせであり、あすなろに強力なメンバーが加わって嬉しく思う。ここで、明日の天気によっては計画を変更することにした。
15日6時起床。雨は降っていないので、観音平〜権現岳のルートに決定。7時30分過ぎ、観音平着。駐車場はほぼいっぱい。
7時45分観音平出発。ジョギング姿の折目さんを先頭に西條さんの小話を聞きながら、カラマツ林を抜けて8時15分雲海展望台。ガスのため景色を愛でる余裕はなく、9時押手川。森林の中の小広場で居心地が良い。小学生の女の子を天野カメラマンがパシャリ。
まずは権現岳を目指すことになり、編笠山を巻くルートをとる。赤岳経由らしき上下カッパ姿のパーテイーとちらはら出会う。
9時55分草原が広がる青年小屋で小休止。ガスの切れ間に岩々とした編笠山の一部が顔を出す。寒くて着込むが、ここまで快調に来たのであと一歩という思いで再び樹林帯へ。ハイマツの尾根を進み、ガレ場を上がると短いクサリ場が出現。
ここから今日の行程を、穏やかなハイキングとカン違いしていた中野は、改めてこの周囲がその名の通り鎌倉時代の修験場であることを思い知らされる。悪天候で周囲が見えないのはせめてもの救いだと自分に言い聞かせながら、やせ尾根を経て権現小屋。
小屋からすぐ上に分岐点があり、西方向のキレットコースへ。稜線に出ると風を感じる。緊張する岩場を越えると、頂上を知らせる折目さんの声にホツとさせられる。
11時15分、岩頂に古い鉄剣が奉納されている権現岳頂上に辿り着く。深いガスと霧雨の中ピークの写真を撮ってもらう。権現小屋へ戻って小休止。後から続く、西條、永井さんを励ます。
12時5分青年小屋着。編笠山を経由する5名と権現岳ピストンの西條、永井さんに分かれて小屋を出発。ゴーロ帯と美しい樹林の苔の中を登ると12時54分編笠山。展望の良いはずだが、次回にお預けとなる。
頂上を13時00分に出発して折目さんは自から課したタイムトライアルに臨み、他の面々はマイペースで広葉樹林帯を下る。14時30分権現平着。
宿に着いて、まずお薦めの温泉へ。小雨の中、永井、福恵さんと露天風呂につかる。夜はお酒を囲みながら歓談。夕食、朝食ともかなりのボリュームがあり、満足。
中野の休日に合わせて天野さんが企画してくれたお陰で、久しぶりに充実した山行ができて嬉しい。やはり、こんな天候でも楽しめるのは"あすなろ"ならでは。近頃は県外への遠出も増えたとか。また参加できるのを楽しみにしています。
中野 史(横浜市、元会員、今は川村 史)