4年位前からの県勤労者山岳連盟による県境走破の一環として登る。木頭村より南は標高が1000m以下で、夏前後は暑くヤブ臭いので冬から春にかけて登るのが賢明。とはいえ12月は日が短い。今回のコースは水平距離でも8km位ある。
7時間はかかるので1日でピストンは無理。そこで片岡さんが貧田丸を往復して湯桶丸の下の登山口まで迎えにきてくれる、という犠牲的配慮に感謝(あるいは、ただに貧田丸に行きたいだけ?)。
6時に昭和町のとある駐車場を発つ。南へ日和佐を経て牟岐町のヤレヤレ峠を越えて樫ノ瀬、皆ノ瀬、大木屋を経て大木屋小石川林道に入る。県境近くは舗装がなく崩れやすそうな林道。隧道を高知側に抜けたすぐ左の尾根にとりつく。(9:10、晴)
赤テープはあるが、いきなり急登を標高差150m。トンネル上の峠で2手に分裂。片岡、久米は右へ(貧田)、他3人は左、湯桶へ。ヤブ臭い急登で荒くなった息を整えて湯桶へ向かう(9:40)。
県境沿いに踏み跡をたどる。1024m標高点から1061m標高点(仙現丸)の間は笹ヤブが深いが踏み跡はあり、杉の20m位の大木とアセビ、シャクナゲに囲まれた仙現丸につく(10:35)。
そのあともヤブもあるが県境に忠実に道は続く。カモシカを見かけたあと、三角点標高1147mの五郎丸(影五郎)手前の分岐に着く(12:08)。
三角点をピストンして、寒風通る樹林の中で昼休。気温は2,3度か。風が当たるととにかく寒い。次は北へ向かう県境を行き、急登したあと左へ、緩い開けた道になる。見通しがよく湯桶丸が見えるところに窪地がある。たぶんヌタ場であろう。今は凍っているが、なんとかシジミが居るかも、と尾野さんが言う。
少し進むと、杉の大木が伐り残されかのようにぽつん、ぽつんとある。周囲7,8mもあるような、枝振りの良いのが大空に手をかざすかのように立つ。前で写真をとる(14:50)。
そろそろ疲れが溜まってきていたので、この絶景に気分をよくする。足で稼いだからこそ得られたと自己満足。あとは湯桶丸手前の分岐を右(東)へ降りて、大谷山から槇木屋谷に、機械で大きく削ったがらがら道を下ると丁度そこに片岡さんの車が待っていた(16:40)。予想通り7時間30分、日暮れぎりぎり、冬の日は短い!。(いや出発が遅い?)
帰りには鬼が岩屋温泉の露天風呂で汗を流して(1000円!)、定食を食った。天野