全山ピンクを見たくて、土成四銀を７時過ぎ出発。土成ＩＣから新居浜ＩＣへ。銅山の里から登る予定が、通行止めのため、鹿森ダムからスタートとなる。すでにダムサイド片側に長い車の行列ができていた。
銅山越まで高度差１０００ｍ、通行止め以外には使わぬであろうこのコースも、大小の滝もあり味わいのある景色だった。第三通洞からはさらにけわしい馬の背コースへ進む。銅山越が近づくにつれ、左遠くにアケボノ色が目に入るようになる。足下にはアカモノの小さな赤芽がひときわ美しかった。
息も絶えだえに峠にたどり着いた。仲間や花に励まされアケボノの山稜へ近づき、やっとの思いでピークに立つ。既に先客で満杯状態。少し遅いランチのあと、ハイチーズ。
そして北斜面のアケボノ色の中へころがり下り、かぶと岩をよじ登って言葉を失った。
ウワー！全山ピンクとはまさにこの景色を言うのであろう。人工美でなく自然が作り上げた感動的な花園。しばし時間が止まり無になった。
マイントピアでお湯につかり、生中を飲んで、家路についてもあの感動はさめることなく、一週間後に再びカブト岩を目指した。幸いに通行止めも解除になっていて東平から登ることができた。
柳谷コースから峠へ歩いた。念願だったツガザクラも満開となり、ミツバツツジと咲き競っていた。
ピークから再びカブト岩の客人となる。何人かのハイカーとお茶をしたら、感動を分かち、時間の許す限り岩上からパノラマ大スクリーンをながめ続けた。
車に戻ってからも西日がアケボノ山をライトアップして美しく、どっぷりと心ゆくまで楽しませてくれた。おかげでお湯には入れたが食事はアウト。家に着いて１０秒で深い眠りについた。永井