5月5日の子供の日、天候曇り、降水確率30%。川島合庁を8時に出発。9:30白井登山口発。
10分歩いたところで、地元の老人が黒笠への標識をつけてくれていた。
「どこにいくんか。」「黒笠にいくんなら左にいかんといかん。鳥居をくぐるんじゃ。今年の冬、真っ直ぐに行ってしまって遭難した人がいる。わしがいけんように柵をしたが、鬼仏という山に行ってしまう。そこは、行ってはいけない所だ。くれぐれも注意するようにな。」
石本さんのことだ。石本さんは、雪の中真っ直ぐに登ってしまったらしい。今日は、石本さんの追悼山行も兼ねて黒笠に来た。一緒に山にはあまり行けなかったが、惜しい人を亡くしたと思う。生徒思いの人柄が平家平でわかった。雨の肉淵を泳いでいたひょうきん者の先生だ。
神社には1時間40分で着いた。道中、名も分からぬ可憐な花が目を楽しませてくれた。新緑の木々がまぶしい。久々の山で足が重い。香川のスポーツ店主宰のツアー客が20人もいて山頂は一杯だ。
やっと三角点を踏み、ウィスキーで乾杯。松原さんが石本さんへのウィスキーを黒笠山に垂らした。矢筈山が見える。寒峰が見えているのだろうか。判然としない。南も西もガスで眺望なし。コースタイムでは、6時間以上かかるようになっているが、5時間も見ておけば楽勝だろう。
黒笠山は本当に良い山だと改めて思った1日であった。 片岡