美馬郡北部の町から祖谷山系を仰ぎ見た際、ひときわ目立つ1峰がある。鋭角な山頂から北北東に延びる尾根の上部は、片側が断崖を形成する。それが、表情を引き締める重要なアクセントになっている。 等高線が示す標高は1750M。西日本では高山の部類に属する。無名の一座とするに惜しい優美な山と言えよう。 この日のクライマックスは1750Mからの下降だった。そして、我々は新ルート開拓に成功した。今後の課題は、このルートを登りに使うこと。 一気に1750Mを手中に納めるのだ。大西