前日、片岡さんより電話で「明日天候は悪いが決行する予定。場合によっては当日行き先変更も含め検討する。」とのこと。しかし当日は小雨降る中、予定どおり登山することになった。
天野さんをリーダーに小雨の中をやや速足で(私にとっては)着実に高度を稼いで行く。遅れまいと黙々とついて行くが、ベテランの方は余裕たっぷりでにぎやかに話しながら後方から登って来る。
天野リーダーのペース配分が良く、足取りも軽くなってきた頃には、予定より30分も早く「躄峠」に到着した。その頃には雨も上がり、私達を歓迎するかのように薄曇の上に見事な山容が、遥か彼方まで360度開けていた。ある方の言葉を借りて表現すれば、まさしく「雲上の日本庭園」そのものであり、「自然の造形美に感動」する表現が見事にマッチする素晴らしい眺めであった。
山頂から「牛の背」にかけては30分程度の距離だが、熊笹が一面に広がっている中に「山ラッキョウ」が群生しており、その間のところどころに「リンドウ」や「ウメバチソウ」がかれんな花を咲かせていた。「花の百名山」に登っているような錯覚を感じさせる程「山ラッキョウ」の花は見事であった。
帰りには小雨もやや強くなり、急な下りを時々滑りながら降りたが、全員元気であまり疲れた様子もなく、帰る途中「岩戸温泉」に入り、私にとっては充実した例会になった。
私にとって「天狗塚」3年前の11月に知人に誘われ、山の名前も知らないまま登山をしたのだが、山容の余りの美しさに感動し、四国にもこのような素晴らしい山があったのかと、それ以来山の魅力に取り憑かれた記念すべき思い出の山である。
山頂では天野さん以下ベテランの方々から一応及第点を戴きました。体力の続く限り例会には参加したいと思っていますので今後もよろしくお願いします。 西條