蓼科山〜北横岳

1998.12.25〜12.27


メンバー:天野、折目、片岡、西條、太田

コースタイム(12/26)
女神茶屋8:25
2113m9:25
蓼科頂上10:45
天祥寺原12:50
竜源橋13:50
小斉の湯15:30
コースタイム(12/27)
ロープウェイ9:20
北横岳10:25
縞枯山荘12:00
ロープウェイ12:20

 吾輩は北八ヶ岳は10回位もお邪魔しているが、唯一つ蓼科山だけはまだ登っていなかったので、冬山の厳しい山行を今年はやめて緩慢山行にすると会で決めたとき、この山がちょうどうってつけと思った。

 さていつものとおり車(森氏デリカ借用)で明石大橋〜山陽〜名神〜中央と高速ばかり走り、6:30ごろ明け方に茅野市に下りる。いつもの通り早朝から開店したDENNY’Sで腹ごしらえをする。目指す蓼科山が独立した大きな山体を見せている。ヴィーナスラインに入って蓼科湖〜プール平〜ピラタス入口を過ぎて女神之茶屋前の駐車場へ。

 結局、道路には雪はなかったので早く着いた。山林の中には雪はあったがかなり少ない。ここより北北東に進路をとる。南西の斜面ゆえにか登山道は雪がほとんどない。2113mの辺りで一旦緩斜面になるが、そのあとが頂上に向けて急勾配。雪と氷を踏んだり蹴ったりしながら樹林から抜けると、ゴロゴロ岩ばかりの頂上に出た。

 ガスってきて、おまけに風が強い。山頂ヒュッテの陰でふるえながら腹ごしらえをして、反対側の蓼科山荘に向う。すると俄かに雪が深くなる(40〜50cm)。北側だから。山荘からは南東に下って天祥寺原へ。頂上のガスはもはや消えている、クソー。

 晴天碧空。竜源橋まで下る。女神茶屋前の車は折目さんが健脚でとりに走ってくれた。あとは蓼科湖方面に戻って温泉に入る。泊りは小斉(こさい)の湯だ。離れにある展望露天岩風呂がよい。南アルプスを見ながら熱い湯けむりの中。食事も抜群。ぜひおすすめの宿である。

 翌日はきのうの”借り”を返そうとピラタスロープウェイを使って北横岳に向う。

 ロープウェイの上の駅は標高2300mで、前に広がる溶岩台地は「坪庭」(つぼにわ)と呼ばれ太古火山であった八ヶ岳のなごりである。ゴロゴロの岩が数百メートルの直径にちらばっている。

 「庭園」を通り抜けて北側に向かって登ると北横岳ヒュッテがひょっこり現れる。煙突から煙が出て冬の登山者を温かく迎えている。八ヶ岳では大半の小屋は通年営業しているので冬山でも入山者が多い。

 空は益々碧々としてきた。頂上はまるくて広い。360゜の大展望である。空の晴れが恨みを晴らしてくれた。心地よい疲労と温泉のぬくもりを抱いてお幸せに帰り着き候。 天野

「阿波あすなろ山の会」
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