タイプA行動型とは、「猛烈仕事人間、功を焦る、競争的、攻撃的、急ぐ、気短か、落ち着かない、冴えている、抑揚が定まらない話し方、せかせかした動き」などが特徴です。通常は自分の仕事に打ち込み、水準はともかく、功を成し遂げることが多くあります。
この成功するタイプが何が問題かというと、心臓病との関係が指摘されていることです。特に「私」という自己言及語を多く使う人、情動反応の強い人は心臓発作の可能性が高くなっています。
これは逆に、心臓病を防ぐためには、タイプAを逆の行動パターンをとるように心掛ければよいということになります。これは、「ゆったりした姿勢で立ち、簡単で楽な身ぶりをする。顔は優し気で、構えたり、神経質そうにしない。また、声は穏やかで、大声にはならない」というタイプだと言えます。
周りの人と穏やかに交わり、何でも反対するようなことはなく、物事の過程を楽しみ、最後の結果にこだわらないことが重要です。
タイプA行動型は完全に心臓病と関係があるとは証明されていません。しかし、ストレスというものがキーワードとして浮上してきます。タイプA行動型はストレスがたまりやすい。ストレスは心臓病を引き起こす場合もあるし、他の疾患を引き起こす場合もあるとも考えられます。
こう考えると、ストレス緩和の方法の1つとして、タイプAを逆の行動パターンを学習することは有効でしょう。他にもストレス緩和の方法としては、自律訓練法などがあります。1番の対応策はストレッサーをなくすことですが、それが困難な場合は、試してみる必要があります。