1999年10月12日、地球上の人口が60億人を越えました。このうち3分の1以上に当たる22億人は18歳未満の子どもです。その9割を占める20億人の子どもが途上国で暮らしています。一方先進国と言われる国々では少子化、高齢化が進み子どもを増やすための政策が行われています。しかし、世界全体で見ると、少子化や高齢化は進んでいません。
労働力人口の減少、経済成長の制約、社会保障制度における負担増などの解決のためにを人口を増やす必要があると言われます。確かに日本の国だけを問題にすると、人口は増やさなければならないという結論が得られるでしょう。しかし、これは非常に矮小化された結論であり、環境問題も含めて考えると、現在の日本の人口動向は地球全体から見れば、非常に好ましいものだということが分かるでしょう。
現在の世界人口は全人類が将来にも渡って、先進国なみの生活を維持するためには多すぎます。徐々に人口を減少させるためには、他国にあっても、現在の子ども達を大切にし、人口を増やさないための十分な教育を行うことが重要です。
また、日本において景気を高めたり、労働力人口を増やすためには、まずしさのために十分な体重に達しない子どもや兵士としてかりだされる子ども、家庭内でも暴力をふるわれる子どもを日本の国が引き受ければよいのです。国境や民族、宗教の垣根は一日も早く取り払われなければなりません。