畳は日本の風土に適合し、高湿度の時湿気を吸い、低湿度の時湿気を吐き出す室内湿度の調整などもできる、体に優しいものと考えられがちです。しかし、その実体はイメージとはかけ離れています。
約9割の畳用イ草は、化学染料で染められています。畳は本来泥で染めるため、泥の緑色をしているものですが、青々とした畳が見られるのはこのためです。
また、イ草の栽培には、大量の農薬や化学肥料が使われています。野菜などの栽培同様、低農薬でも栽培も可能ですが、その試みは始まったばかりです。
畳内部には発泡スチロールが使われています。発泡スチロールには湿度調整の機能はありません。また、廃棄時にはその処理が困りものです。
また、畳を施工する際に、防腐加工紙を入れる業者もあります。これもシックハウス症候群の原因と見られているものです。
このように現在販売されている安価な畳は、大変危険なものです。少々高価であっても、畳は「減農薬天然泥染め畳」を買うようにしましょう。裏返したり表替えなどをすれば、30〜40年は使用することができます。