環境ホルモン


 ホルモンというのは私たちの体の中でわずかだけ作られ、成長を助けたり、体の調子を一定に保ったりするように働いています。ホルモンは体のバランスと保ち、体が環境の変化やストレスに耐えられるようにしています。ホルモンのバランスが崩れると、回復力が低下して病気にかかりやすくなったりします。

 このホルモンの働きをじゃまするのが環境ホルモンです。正しくは「内分泌攪乱化学物質」と呼ばれ、体内に入るとホルモンと似た働きをすることで、正常はホルモンの働きを阻害します。現在環境ホルモンであると疑われている物質は約70種類あり、石油製品、プラスチック製品に多いとされています。また、農薬やラップ類、おもちゃや缶詰にまで、疑われている物質が使われています。

 「疑われている」というのは、環境ホルモンの研究はまだ始まったばかりで、人間の体に影響があるかどうか、どのくらい取り入れるといけないかと言うことがわかっていません。

 しかし、様々な研究結果を考えると、少しでも危険性があるものは減らしていくべきです。

 特にプラスチック容器のまま加熱すると、環境ホルモンが溶け出すという実験結果が出ています。プラスチック製品は避け、プラスチック製品に熱いものを入れたり、ラップしたままレンジで加熱したりはしないようにしましょう。

 発泡スチロールは最も危険な容器です。発泡スチロールの容器に入ったカップ麺は、別の陶器などに移してからお湯をかけましょう。

 缶詰は内側が危険です。加熱しないのはもちろんのこと、余ったら別の容器に移し、食べ過ぎないようにしましょう。

 食事はバランスを考え、数多くの食品を取ることで危険を分散しましょう。また、食物繊維の多い食品や、緑色野菜を多く取るようにしましょう。

 環境ホルモンはまだよくわかっていないというのが本当の話です。ですから環境ホルモンについては注意を払い、”疑わしきは排除”すべきなのです。害がわかってからでは遅すぎます。

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