合成洗剤とは


 ”せんざい”と”せっけん”の違いをご存知ですか。石鹸は動物や植物の油から作られ、石器時代に灰に落ちた動物の油が固まったものを人類が発見した時にできたと言われています。

 洗剤は石油から作られる化学物質です。合成洗剤を使った日用品としては、はみがき粉、風呂用洗剤、掃除用洗剤、台所用洗剤、化粧品、整髪剤、殺虫剤などがあります。合成洗剤には次の様な性質があります。

合成洗剤の急性毒性
 合成洗剤を常飲すると死亡します。またシャンプーやシャボン玉が目に入ると目を傷めるので、子供のいる家庭では特に使用しない方が賢明です。ただし、ゴキブリなどにかけるといちころで死ぬので便利な時もあります。

合成洗剤による発ガン性
 合成洗剤には発ガン性があります。しかし、実際に発ガンした人の発ガン原因を調べることはできないので、主原因とはされていません。

合成洗剤による肝臓障害
 合成洗剤は皮膚や口の粘膜から吸収されて、肝臓などの臓器に蓄積されます。特に肝臓は沈黙の臓器なので異常が発見されにくく、障害が起きた時はほぼ手後れで完治は困難です。

合成洗剤の催奇形性
 妊娠しているマウスに与えると奇形仔が生まれることが明らかにされています。私たちが毎日合成洗剤を取り入れている量は、胎児障害を受ける量です。

合成洗剤の精子におよぼす害
 合成洗剤には、人間の精子を破壊する作用があり、体内に取り入れられると精子の量が減少します。また、このほか合成洗剤には強い溶血作用があり、その性質を利用したフィルム状の避妊薬は女性の体にも悪影響をもたらします。

合成洗剤による皮膚障害
 手荒れ、肌荒れ、おむつかぶれは、合成洗剤が原因となってひき起こされます。「赤ちゃんの肌に優しい 」という宣伝文句があっても、それは通常の合成洗剤より優しいだけであって、石鹸のように無害ではありません。当然アトピー性皮膚炎などは悪化します。

合成洗剤の環境への影響
 石鹸は微生物がほぼ一日で分解しますが、合成洗剤は分解されにくく、数週間たってもほとんど減少しない種類もあります。そして、その毒性を河川や海水の中で発揮しつづけます。生物にいろいろな障害が発生して浄化能力が低下し汚濁が進行します。合成洗剤は自然のサイクルを壊し、環境汚染として世界的な問題をひき起こしています。現在は工場排水よりも生活排水が、環境への影響が大きくなってしまっています。

生活排水のため異常発生したホテイアオイ(徳島市)
ホテイアオイ異常発生の写真

 合成洗剤の有毒性は30年以上前から指摘されており、現在も警告を鳴らす図書を40冊以上も手に入れることが可能です。また、一時は全国で合成洗剤追放キャンペーンが起きたこともありました。しかし未だになくならない原因は、合成洗剤の原材料代が安く、作ればお金が儲かるためです。

 マスコミはどうして取り上げないのでしょうか。テレビや新聞、雑誌を見れば分かるように、合成洗剤のコマーシャルは、マスコミの主収入です。問題視して取り上げるわけはありません。

 政府はどうしてもっと宣伝しないのでしょうか。政府は政治家が政治をするところです。政治家には支援団体があります。政治的に問題にしても、集票には繋がりません。行政は天下り先として大事な企業なので、問題にはしません。

 企業、マスコミ、政府によって作られつづけている合成洗剤。それを買って被害に遭う私達。しかし、その被害は無知な私達の責任です。なぜなら、被害に遭いたくなければ買わなければいいのです。

 石鹸は使い馴れていないので、使う時に少しのこつは必要です。しかし、合成洗剤を使う代償のことを考えると、石鹸を使うメリットの大きさが分かるでしょう。

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