光害(ひかりがい、こうがい)
光害とは、「街灯など照明から出る光のうち、照らしたい目的の範囲から漏れた光が引き起こす悪い影響」のことです。
人が作り出す照明によって、明るくて眠れない、まぶしいなどの人自身への影響の他、イネの成長が遅れるなど、動植物への影響も出ます。
まず、人への影響として、
- 安眠妨害
- 天体観測妨害
- 照明が眩しすぎて看板が見えないなど、車を運転する人への影響
などがあります。
動植物への影響ははっきりしない部分もありますが、
- イネやほうれん草などの農作物への生育妨害
- 夜行性動物への影響
- ウミガメへの産卵妨害
- 鳥類の繁殖妨害
など様々な影響が、研究、解明されないまま広がってきているようです。
照明に関しては一般的に明るい方が好まれ、パチンコ店やガソリンスタンドなど、だんだんと明るくなる傾向にあるようです。
また、照明を使った観光のための施設づくりを行う自治体もあります。
しかし反対に、アウトドア志向が高まるにつれ、都会の明るさや騒音を避ける人々も増加しています。
光は生活する上で欠かせないものですが、看板を下から上へ向けて照らすことを禁止する、余分な光が漏れない照明に変える、地域の照明計画を立てるなど、光害は工夫をすることによって避けることができ、省エネにもつながります。
自然が豊かに残る場所にわざわざ照明施設を作り、人集めをしようとすることはありません。多くの人がこのことに気付き、間違った施設づくりの防波堤となってほしいものです。
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