娯楽


 人間は「趣味」があり、娯楽を行います。娯楽に上下の区別はなく、自由に楽しむことができるものです。しかし、そんな中でも環境に対する負荷の高い、低いはあります。

ゴルフ
 愛好者が多く、特に景気がいいと利用者が増えます。プレー中は専用の靴を履き、マナーも厳しく決められています。このためのゴルフ場は日本では平たん部に作りにくいため、”里山”と呼ばれをところに多く作られています。そして、造成のために消滅した自然への補償はなされません。
 最近は除草剤は使われていないようですが、芝生は野生生物にとっては砂漠と同じです。また面積が広いのも困りものです。できればショートコースやグラウンドゴルフでプレーしてもらいたいものです。「景気が悪いと自然環境が良くなる」の典型です。
 
野球、サッカー
 これらもゴルフ場と同じで、場内は砂漠です。しかし、競技場は古くからある場合が多いので、ゴルフ場程は目立ちません。犠牲となる面積が少ないのも救いです。
 
釣り
 釣り場のゴミは漁港管理者との対立を生んだりしますが、それ以外でも撒き餌など、環境を汚す要因がいっぱいです。きちんと気にかけている人は、吸い殻1本まで落とさないようにしていますが、「それ以上」がありません。

「来た時よりも美しく」

 サーフィンで海を利用している人は時々ゴミ拾いをしているようですが、釣り人でゴミ拾いまでしている人は見かけませんね。
 
登山
 登山は道を歩くだけ、なのに何故?と思われるでしょうが、人間が歩くだけでも弱い自然なら損なわれます。特に登山靴は破壊力が大きいので、高山植物などはひとたまりもありません。季節や条件を見極めて靴を選びましょう。
 高山になると生ゴミもなかなか腐りません。低山の要領で捨てないでください。また、山は必ず持ち主があります。ゴミをすてるのは人の家の庭にゴミを捨てているのと同じです 。入らせてもらっているのだから、お礼にゴミをザックに入るだけ拾って帰りましょう。
 盗掘、盗伐、花折をする人は問題外。標高50m以上立ち入り禁止にしてほしいくらいです。

 ここでは、アウトドアの趣味を4つだけ挙げていますが、何をするにしても考え方です。室内娯楽でも、ゴミが出た時は分別していますか。環境と娯楽は常に対立するものではなく、ちょっと気にかけるだけでも、その気持ちが集まれば日本だけで数千万人分の意識の集合となります。

 環境問題の深刻さに気付いていない人には教えてあげましょう。

 それでもわからない無神経な人とはいっしょに遊ばないようにしましょう。

ライフスタイルアドバイス
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