雑記帳

富田


 早いもので、あすなろに入会させていただいて、ちょうど6年になりました。その間、徳島の山に始まり、九州から東北の山、そして温泉、花の山、新緑の山、夏山、紅葉の山、雪の山、沢登り、岩登り等々自分ひとりであればできないであろう、たくさんの貴重な経験をさせていただきました。ただただついて行くのに必死でいまだに読図もできないという情けない状態ですが、楽しい思い出がいっぱい増えて本当に皆様に感謝です。

 思い起こせば私の山の原点は、若い頃に登った、利尻富士にあるのかもしれません。一人旅で訪れた北の最果ての島で何もわからないまま参加した夜間登山・・・今ならば標高差とか歩行時間だとか体力をいろいろ考えて自分には無理であろうと判断して参加しないかもしれないけど、若さにまかせて怖いもの知らずで、みんなが行くから大丈夫だろうという甘い考えで、たまたま泊まったユースホステルの行事に軽いのりで参加しました。

 夜間登山だったので足元もよくわからず、大勢がわいわいがやがやの、のんびり山行でしたが、満天の空に手が届きそうな星達、その時に見た降るがごとくの流れ星、ほんとうに星のシャワーとでも言えばいいくらいのたくさんの流れ星でした。

 もう感激感激であの時の光景は今も鮮明に脳裏に残っています。行けども行けども山頂にたどり着かないもどかしさとしんどさも懐かしい想い出です。やっと辿りついた時の周りが360度見渡す限りの海、雲海の中から頭を出した太陽の美しさを表すことはできません。

 また長い下りで膝が笑うという経験もしました。無茶な行動で今から思えばよくもまあと冷や汗が出ますが、大切なひとコマです。

 そして、またできるならば、いつか北の大地の最果ての山を訪ねてみたいと思う今日この頃です。(^o^)


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