山に持っていく物

(2010.9・島)


 夏は、北アルプス方面に出かける季節です。30年前にはテント泊が当たり前なので、少しでも荷物を減らして軽量化を図りました。山岳会の夏山合宿は、共同装備は仕方ないけれど、食当をして、自分は少なくなるよう食糧を考えました。

 冗談はさておき、今は歳とともに、小屋泊まりをすることが多くなってきました。それでも、軽量化はしっかりしましょう。重荷は、楽しみを減らします。

 たとえばお財布。重たくないですか?化粧品は必要最低限、私は試供品を持っていくことにしています。

 若い頃は、化粧はいっさいしなくて日焼けし放題でしたが、水が使えない小屋では、濡れティッシュに頼る他ありません。山から帰ったら、しばらく肌荒れ状態です。

 新人さんなどは、山小屋にはお風呂があって、着替えもきちんとしたいと考えているのではないでしょうか?4〜5日でも、山ではお風呂に入れません。

※ この頃は、小屋にお風呂があって、目玉が飛び出るほど驚きましたが、中にはパジャマに着替えている人も見かけたり、驚き・桃の木・山椒の木デス。お布団も、きれいだと汚い服で入って寝るのも阻まれる思いもしました。

 北アルプスは、夜など汗はひいて寒いくらいですから、あまり気になりません。気温は、1000m上がる毎に6℃違います。平地が30℃なら、3000mは12℃です。

 4日もの縦走をする時でも、着た切り雀。よっぽど濡れたら着替えはする方がよいでしょうが、昔は少々濡れても着乾かし。濡れてもあたたかいウールのセーターは重宝しました。今のフリースよりよっぽど暖かく安心でした。余計な物は持っていかない!鉄則です。

 では、必需品は何でしょうか?カッパ(晴れていても必ず携行)・水筒・地図・磁石・ヘッドランプ・替電池・ライター・ナイフ・帽子・手袋(綿は夏でもだめです。濡れたら冷たいから)

 タオル(北アルプスなどはバンダナが重宝します薄いから一日で乾きます)・ロールペーパー・ゴミ袋・筆記具・洗面具(歯ブラシくらい?)・フリースorセーター・財布・替靴ひも・時計・健康保険証の写・薬カットバン・(着替え)

 行動食・非常食・非常用シート(ツェルトは共同、各非常用シートがあればいいでしょう)

共同でガス、コッヘル、ツェルト。

 次は、あってもいいものです。カメラ・携帯・ザックカバー。ザックカバーはあってもいいでしょうね。でも、大きなゴミ袋があれば代用できます。かぶせて、真ん中をナイフで20センチほど穴を開けます。そこから手を通せばいいのです。下はくくって。

 また、ゴミ袋は優れものです。途中で雨が降ってきても、靴を脱がずにカッパが着れます。靴の上からゴミ袋をかぶせ、足をつかないようにして、カッパを片足ずつはきます。カッパは汚れなくて済みます。

 山へ出かける前には、靴に油を塗ったり、カッパに防水スプレーをふきつけ、あて布をしてアイロンをすると防水機能がアップするそうです。まずは、山から帰ってから、道具の手入れはしなければなりませんね。

 こんなことわかってる!!と思わず、今一度目を通してみてください。まちがっていたら、訂正おねがいします。


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