印象の山

三井


 今から19年前の夏、神戸ではポートピア博が催されていた時のことです。大学2年生であった私は、夏休みに八ヶ岳の山小屋でアルバイトをすることとなりました。

 夏沢峠の山彦荘で1週間働いて、一通りの仕事内容を覚えた後、北八ツの高見石子屋に移って、30歳位までの従業員が10人位と、夏場のアルバイトが数人で4つの山小屋を営業しています。

 従業員の方の中には、長く山小屋の小屋番を続けてきた方や冬場は北海道のスキー場で働いている方などがいましたが、中には日本の大手メーカーの営業をメキシコでしていたけれど、脱サラで小屋番になったというような経歴の方もいます。

 一方アルバイトは数人いたのですが、一番忙しくなるお盆前の1週間だけ、仕事を休んで毎年手伝いに来てくれる、通称「レンゲちゃん」という20歳代半ばの横浜の女性とかもいました。

 山小屋の仕事というのは、朝から晩まで、宿泊客の食事作りが主なもので、朝食の準備のため5時には起きてご飯を炊いていたように思います。

 宿泊客は普段で30人から40人。多いときでは130人を超えていて、このお客さんの夕食と朝食を4人で作っていました。メニューは毎日同じだから、慣れてしまえば簡単です。

 夕食のメニューのメインは、マッシュポテトとバターで作ったコロッケがメインです。少し粉っぽい感じはしますが、結構おいしくて、機会があればもう一度作ってみたいと思います。

何だか変な報告になりましたが、これが私の一番印象に残っている山の思い出です。 三井


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