坂州木頭川 新居田川遡行   2016.10.20 国土地理院の地図を表示   [戻る]


【コースタイム】
新居田の滝8:20──稜線12:18──12:40南高城山13:00──16:20新居田の滝

【感 想】
地形図を見ると、新居田川には新居田の滝以外にもう一つ滝マークがついているので、大滝はあると期待していきましたが予想以上でした。

入渓は、新居田川の左岸側に堰堤までの道がついているので利用、堰堤ではほぼ全ての水がとられてます。ここまでは水の少ないゴーロ、ガレの風景でしたが、堰堤上からは景色が一変して、大きくえぐれたゴルジュに10〜20m級の釜付きの滝が3本続き、超ストイックな渓相です。

3本目の滝上までまいて、残置のロープで下降して、上の4本目の滝から遡行開始するのですが、4本目を超えると、すぐにとても綺麗な30mすだれ状Y字の滝が出てきます。

ここまで景色に圧倒されて緊張しますが、その後は落ち着き、5m〜10m級の滝、ナメ、中盤は赤いナメ地帯100m程度と続きます。予想していたよりも綺麗なので楽しめます、が、この谷傾斜が強いのかゴーロの段差が高くていつもより疲れます。

後半の渓相はスッキリしないですが、最後の二俣には左俣側にカーテン状20m滝、右には10mの滝でとても左に行きたいのですが、詰めを考慮して右に、でもその上を見たいので、少し左をのぞきに行くと、カーテン滝20m、もう一本が開けた空間に構えています。

後半のご褒美の後もいくつか滝はありますが、徐々に詰めの雰囲気で、岸壁岩塊なんかも出てきます。途中から尾根に逃げ、電線のある稜線に詰めた後、南高城山を経て下りに入ります。山頂付近紅葉はもう少し先がピークのようです。

沢の下降場所を間違えて、岩壁に囲まれて一時あたふたしましたが、沢の下降に入ってからは、20m級大滝2本こそ出てきますが、ゴーロ歩きメインなので快調に飛ばし、堰堤までの巡視道を使って無事下山しました。

高巻もそこまでの難しさはないので、体力さえあればなかなか楽しめる良い沢です。車二台でスーパー林道にデポすれば、余裕を持って遊べると思います。Y字滝までを見に行くだけでも価値があります。(小田桐)







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