白峰三山縦走   2016.9.23-27 国土地理院の地図を表示   [戻る]


【コースタイム】4泊5日
9月23日 民宿泊
9月24日 奈良田駐車場7:30──9:00広河原──12:00白根御池小屋(泊)
9月25日 白根御池小屋5:30──8:00肩の小屋──9:00北岳山頂──バットレス──14:30分北岳山荘(泊)
9月26日 北岳山荘6:00──7:45間ノ岳──農鳥小屋──11:15農鳥岳──12:30大門沢下降点──14:50大門沢小屋(泊)
9月27日 大門沢小屋6:00──9:00第一発電所──奈良田駐車場9:30──19:00徳島着


【感 想】

以前から行きたかった北岳。今回、案内してくださった方の計らいで、農鳥岳までの白峰三山縦走というコースを歩くことができた。

最初の山小屋を出発し、小太郎分岐に着いた時の雄大で素晴らしい景色に感動!! 富士山、千丈岳、甲斐駒ケ岳、鳳凰三山など、青空に映え、より美しく感じた。

右手に千丈岳、甲斐駒ケ岳、左に富士山、鳳凰三山を見ながらの山歩きは最高だった。気が付くと、北岳山頂に立っていた。心配したお天気にも恵まれ、北岳山頂からの360度の眺望は素晴らしかった。

ずーっと頂上に居たかったが、そういう訳にいかず下山。途中で、同行者がバットレスを見たいとの希望があり、八本歯のコルの途中まで下る。その圧倒される岩稜にまたびっくり! いい経験ができた。

その後、北岳山荘に向かう。翌日は、レインウエアーを着ての出発だったが、間ノ岳に着いた頃には青空が見え、天気が回復し眺望も最高となった。

今日は3000メートルの縦走路を歩くのだ! とワクワクしていたが、実際歩いてみると想像以上のアップダウンの、激しいスリル満点の岩稜帯。そこを超えるのが大変だった。

テレビで見ているのと全然違う! と思いながら黙々と岩場を歩く。また、偽ピークを数回越え、農鳥岳が見えているのになかなか着かない。その間ずーっと富士山を左手に見、癒されながらやっと農鳥岳に到着。

やっと緊張が取れ、ホッとしているときに雷鳥が親子でいたようですが、私は見えませんでした。残念!! 農鳥岳でお昼を食べ、大門沢下降点に向かって下山。うわさに聞く急坂でしたが、ここも想像以上の急坂!!

おまけに渓流を渡るのですが、橋が木製で滑りやすく、しかも半壊状態でバランスを崩すと渓流に流されてしまうような、怖くて危険な渡渉と急坂が2時間半ほど続き、足も張ってくるし、膝は痛いし、また、一番緊張したコースだったので、くたくたになった。

やっと、大門沢小屋についたと思ったが、そこもびっくりする事ばかりだった。翌日も、同じような危険な渡渉が何ヶ所もあり、本当に緊張の連続でくたくたになった。第一発電所近くの、林道に出た時の解放感は何とも言えないものだった。

農鳥岳大門沢コースは今回限りで、行くことはないと思うが、なかなか出来ない経験ができたのではないかと思う。しかし、憧れの3000mの縦走路を歩くことができ、スリルを味わいながらの美しい景色を見ることができ、感動が連続した山行となった。

今回、北岳の紅葉は未だ早かった。機会があれば、お花畑のシーズンにまた挑戦したいと思う。(本田)




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