【コースタイム】
8:20東かがわ市湊川の横に駐車──ゲート・山行開始8:35──9:15愛宕山──10:15石槌山──昼食30分──11:50帰来山──12:40引田インター横・下山


【感想・中西精一郎】

　道路脇に駐車し、民家の横を進み、イノシシ用のゲートを開け、樹木に囲まれ日のあたらない暗い道だ。ふと見ると、樹林の中に伊保大明神がひっそりとまつられている。結構整理されている。地元の人の信仰あるのだろう。

　落ち葉を踏みながら少し行くと（四国の道）、左側に登山口がある。案内板があるのでもなく、赤テープもあるにはあるが古くて木の色に同化している。

　すぐに笹薮となり、ざれた岩場を登ると、パッと視界が広がり愛宕山へ着きます。今から歩いていく稜線が見えるここからは尾根あるきとなり、ざれた斜面や道が不明瞭なとこや、背丈まである藪や、シダをかきわけながら七つあるピークをアップダウンしながら行く。

　石槌山を、少し下ったあたりで昼食。風もなく、ポカポカと気持ちがいい。北側には一直線に白鳥神社の参道がみえ、瀬戸内海がキラキラ光り、小豆島が大きくみえる。目をこらすと、遠く岡山？あたりも見える様だ。

　南側に目をやると、香川県特有のポコポコともりあがった山（小さな）が幾重にもかさなり不思議な景観だ。なるほど、超小型のアルプスかなと思う。

　穏やかな一日、楽しく山行できました。又、車を下山口まで回して下さった片岡さん、上田さん、有難うございました。又、谷さんと最後の山行となり、いい思い出となりました。

付録〜伊保大明神？　明神は仏が神になった仮の姿らしい。香川県の神社、仏閣を調べても出てこない。相当マイナーな明神さん。全国にイボ（イボころりのイボ）をとる神、仏があるからそんな明神さんかな？　次、行く人いれば調べてください。


【感想・谷　公子】

　アルプスという名がつく山はあちこちにあるが、徳島の近くにもあったことを全く知らなかった。登山口で吉田さんから、私が今日の山行を最後に、あすなろ山の会を退会する旨の話をしてくれる。今日が、名誉あるあすなろの会員としての最後の山なのだ。頑張らなくっちゃ！！

　近くの民家の、かわいい子犬がじゃれついて見送ってくれる。落ち葉を踏みしめて上っていく。所々に気の早い、ピンクのツツジが咲いている。

　愛宕山に着く。展望は素晴らしい。北西に、さぬき市の市街地や五剣山がみえる。石槌山を目指して、アップダウンを繰り返してすすむ。足に引っかかるサルトリイバラを切り取ってくれていた上田さんと片岡さんが、車を引田へ回してくれるのにひきかえす。

　石槌山からも展望は良い。小さい祠が祀られている。その後もアップダウンの連続。里山としては案外骨のある山だ。

　帰来山からの下りは、特に急な下りだった。シダの深い個所やわかりにくい道、クモの巣など、先頭の中西さんの奮闘多々ありだった。

　そのうち、白鳥アルプスの名にふさわしい大岩に着く。子どものころ、実家の庭にマキの大木があり、その木に登って遊んでいたせいか高い所大好き人間だ。私も、皆さんに負けじと大岩に立つ。カメラマンの中西さんに、右、左と指図してシャッターを切ってもらう。

　穏やかな冬日の晴天に恵まれ、最高のお仲間と最後の山行ができました。この山を選んでくださった吉田さんに感謝です。

　この日参加されていなかった皆さま、楽しい数年間を有難うございました。今朝、登山靴を洗い乍、やけに感傷的になっている私です。