鳳凰三山   2015.10.09-10.11 国土地理院の地図を表示   [戻る]



【感 想】

 南アルプス鳳凰三山は、去年登った白峰三山の北東にあり、頂上にある尖った岩石が特徴である。10月9日夜徳島を発ち、中央道山梨県の長坂ICで下りて、青木鉱泉の看板に従って西の山の中に入って行く。

 道は未舗装の多い林道になり、鉱泉の駐車場に着く。100台の容量に90%以上の駐車がある。隅の一画を見つけて駐車。鉱泉に2日分の駐車料金1400円を払う。鉱泉の建物は2階建て木造。丸窓と障子戸、いかにも古い湯治場風。計画書を提出して小屋の横からドンドコ沢に沿って登る。

 南精進ヶ滝、白糸ノ滝、五色滝と豪快な滝が迎えてくれる。急な登山道が緩くなって沢沿いに庭園風なところを通ってしばらく行くと、鳳凰小屋に着いた。木々に囲まれたこじんまりした小屋。8000円払って「チェックイン」。離れのトイレは新しく簡易水洗洋式。別棟2階の「お部屋」に荷物を置いて、あすの天気が不安なので今日地蔵ヶ岳に登っておくことにして、空身で登った。

 頂上は花崗岩の岩場で、オベリスク(尖塔)がそそり立つ。その足元には、地蔵菩薩が100体くらい砂場に置かれている。ざれやすい砂場が岩場を取り巻いて足をとられそうになるが、下りにはクッションとなって足の負担は少ない。今日は寝不足ながら、標高差1600m登ったことになる。

 小屋に戻って「中庭」で乾杯。夕食はカレー。お代わり自由ながら味はいまいち。

 翌朝、雨天ながら縦走する決断。小屋前の沢を渡って観音岳方面への尾根の急登。小雨の中、観音岳山頂の岩場を通過して薬師岳に。頂上は広場になって鉄パイプを組んだケルンが目印。

 ここから「中道」を延々と下って、唐松林と笹原になり林道に下り着く。林道を40分ほど歩いて登山口の青木鉱泉駐車場に戻った。長い下りは足を痛めやすい。

 早くに下って午後の時間がゆったりあるので、最近ノーベル賞を受賞した大村さんが作った白山温泉に行く。隣の美術館「韮崎大村美術館」も同氏が韮崎市に寄付したらしい。

 受賞記念らしく、只で入場できた。薬で十分稼いだのだろうか、立派な施設である。くつろいだ後、韮崎駅近くの清水屋という民宿で泊。十分休養したあと、翌朝帰路に着いた。(天野)

 


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