藤井寺〜焼山寺   2014.6.20 国土地理院の地図を表示   [戻る]


【コースタイム】
藤井寺7:05──8:30長戸庵──9:45柳水庵──10:20一本杉──10:25一ノ瀬橋──11:40焼山寺12:40──14:15一本杉──14:45柳水庵──15:45長戸庵15:45──16:30藤井寺


【感 想】  急に思い立って、無職の3人で四国遍路11番藤井寺から12番焼山寺をピストンする。

 朝、7時前に藤井寺前の駐車場に着く。車は他に1台だけ。そばの公衆トイレ前で準備運動。トイレの看板をよく見ると、「藤井寺前公衆便所」という表記の「寺」の字に小文字で「でら」と読み仮名が振ってある。88ヶ所のうち「寺」を「てら」と呼ぶのはここだけらしい。

 トイレの前にある小屋で、駐車料500円を払い出発。本堂脇から遍路道に入る。石仏や丁石に導かれて歩く。道標が随所にあるので迷うことはない。1時間半で、竹林の中の長戸(チョウド)庵に着く。さらにゆるい稜線を1時間で柳水(リュウスイ)庵に着く。

 かつては遍路宿だったが、今は寂々として湧き水(柳水)の音が響くのみである。今はすこし下ったところに無人の遍路小屋があり、宿泊できる。柳水が引かれ、周りは紫陽花が咲き誇っていた。ベンチもあって休憩にもってこいの所。東京と千葉から来た巡礼3人もここで休憩。

 行動食と水を補給した後、前の県道を渡って林道を行き、急こう配の登山道を登ると巨大な杉と弘法大師像が出迎えてくれる。一本杉である。ここも無人の庵があり、「浄蓮庵」という表札がある。

 ここから先は下り。梅畑が出てくると、左右内(ソウチ)の集落である。民家の軒先をへつって一ノ瀬橋まで下る。300m降下したことになり、帰りにはこれを登り返すかと思うと足が重くなる。

 さらに急登し林道に出てしばらく行くと、焼山寺駐車場の標識があり、石造の寄進柱が導く道を行き、石段を登ると高くて太い杉木立に囲まれた焼山寺についた。

 先にきた巡礼団20人ほどが本堂前で般若心経を唱えていたが、信仰薄い天野は杉木立と池の鯉を鑑賞する。島さんは納経所で、準備好く持参した納経帖に梵字と寺名、寺印を記入していた。寺名の「焼山」というのは、弘法大師が来た時に山の大蛇が全山を焼き払ったのに因んでつけたといわれる。

 累積標高差1000m4時間半の登りは、最近運動不足の天野には結構こたえたので、昼休憩をたっぷり1時間とって疲労回復を図った。帰りかけには追い抜いた遍路3,4人がやっと寺に到着。後の遍路の無事を祈りつつ復路についた。戻りには例の300mがあるので、累積標高差は約1300mとなった。(天野)

   

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