雪彦山   2014.7.5 国土地理院の地図を表示   [戻る]


【コースタイム】
佐古6:00─(距離190km)─9:20登山口P9:40──11:20大天井岳11:50──12:25雪彦山12:30──13:00鉾立山13:10──14:10虹ノ滝──14:45登山口P


【感 想】

 あすなろ山行では、毎回いろいろな初体験をさせてもらっているが、今回もある意味貴重な体験をすることになった。

 9時半 登山口に到着。小雨が降っているが、カッパを着用するほどではない。ヒルが出るかもしれないとのことで、スパッツを着けたほうがよいということだったが、無論そんなものは持っていなかった。

 登山口の所でいきなりヒルを1匹発見。その後、足元を注意しながら登っていたが、脛に痛みを覚え、もしやとズボンをめくると、グロテスクなやつが1匹張り付いていた。ズボンと靴下の間から侵入したらしい。

 直接触るのは嫌だったので、デコピンで飛ばそうと試みるが、中々の根性アリと見えて、容易には離れない。ようやく引き離せたところを容赦なく踏み潰した。ズボンの下端を靴下の中に入れて、急場のしのぎとする。

 その後急坂が続くが、ヒルのことで頭の中は満たされていた。ヒル恐怖が疲れを忘れさせてくれる。急峻な岩場に差しかかる。鎖を使わず登るようにとのことだったが到底無理。濡れた岩で滑ってしまい、50センチほど滑落。ちょっと擦っただけでけがはなかった。

 山頂に到着。ガスで満たされていて眺望はまったくだった。島さんと辻さんの間でルートを巡っての対立が勃発。

 北山さんは、夏登山に向けてトレーニングとのことで、10キロ以上もあるザックを担いでいた。帽子に貼り付けた「とくしまマラソン完走」のシールがきらりと光っていたが、かなりキツそうだった。

 この辺までくるとヒルもあまりいないと思っていると、また1匹発見される。長居は無用だ。渓流に沿って下山。

 巨大な滝に臨み、マイナスイオンをたっぷりと浴び、さらに雪彦の大岩壁を見上げ、一同歓声するのも束の間、ヒルが複数発見される。1匹は上田さんの首筋に食いついていた。急ぎこの場を退去し先を急ぐ。

 途中ヒルが無数に待ち伏せしているところがあった。まさにヒル・ゾーンだ。これまでは数も数えることができたが、もはやカウントレスの状態になってきた。小走りで通過する。

 登山口まで戻ってきて、服の中を総チェック。ここで3人目の犠牲者が出た。田中さんだ。田中さんはスパッツもしていたのに、中に侵入され、脛を齧られていた。血を吸って丸々と肥ったヒルを小川さん(健生)が踏み潰す。各人の服や靴の中からもヒルが大量に発見される。ヒルをおみやげしないよう入念に取り払う。

 今家に帰ってきてこの稿を書いているが、体のどこかがチクリとすると、もしやヒルではないかと疑ってしまう。ヒル恐怖症はしばらく続きそうだ。(小川)

雪彦山登山口案内図
出雲岩
大天井岳の岸壁・ガスで上部は見えず

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