奥工石山(1515.9m)   2013.6.23 国土地理院の地図を表示   [戻る]


【コースタイム】

佐古6:30──9:15新宮IC──9:30登山口──9:48尾根出合──10:30水場──10:35頂上11:00──11:40分岐──11:46林道──12:10登山口


【感 想】

佐古駅を6:30に出発。高速を利用し大豊ICで降りる。土佐の殿様が参勤交代で宿泊した立川番所に立ち寄る。前日の予報では雨は降らないはずであったが初めから余り良くない。梅雨期の真っ最中だから当然か?

登山口の工石山山荘を9:30に出発 、いきなり植林の急坂である。右前方に巨大な屏風岩が見える。あんな所を登るというのだろうか?斜面のあまりはっきりしない踏み跡をひたすら尾根目指して登り続ける。

暑い!コケに覆われた石を滑らないように注意して登る。ギンリョウソウがあった。見つけよう思っても見つからないが突然現れる不思議な花である。

やがて 1320mの尾根にたどり着く。ベンチがあって一休み。風が通って涼しいがガスっぽくて遠景は望めない。しかし、ここからの道は変化があって楽しい。

上がったり下がったり、岩をよじ登ったり、木をくぐったり。迷いやすいようでもある。少し前ならばアケボノツツジやシャクナゲが咲いていたのでないか。

湧き水の岩に出た。岩の下に2,3mの穴があって奥から水が出ている。尾根に近いのに水がわき出るのは不思議だ。

さらに吉野川源流八十八の一つを過ぎて行くと 突然大岩が現れた。登り口で見えた屏風岩の一部かな?これを右に巻いて山頂の岩峰に出た。これをユルギ岩というのか?切れ込みのある岩が集まって頂上を構成している。

狭いので多くの人は立てない。立川工石山1516mの標識と、小さいながらも立派な白山神社の祠がある。足下は垂直に落ち込んで覗くのが怖い。

相変わらずガスが流れて眺望はない。もし晴れていれば、360度のすばらしいパノラマが広がるに違いない。岩の隙間に根ざした紅ドウダンツツジがかわいい。

ここで弁当を食べ、小雨がぱらぱらときたので下山開始。竜王峠から登りのときと違うルートを取る。だんだんスズタケが密集して身長を超えるまでになり、久しぶりの藪こぎを体験させてくれた。

やがて林道に出たが、それから駐車地点が思ったより長かった。帰りに新宮霧の森温泉に寄る。ここは有名な大福餅と茶の販売もある。その後予定通り帰着した。

ところで 奥工石山は一等三角点のはずである。私には頂上で三角点を確認した記憶がない。その後調べてみた。

岩峰から少し北へ行った所に三角点があって、両方とも1516mである。天候が悪く下山を急いだので行かなかったのである。また近々、晴れた日に再挑戦し絶景と一等三角点を確認しなければならないだろう。(上田)


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