宮城・石巻支援の集い   2013.3.17


東日本大震災支援  −宮城・石巻支援の集い− 2013.03.17
〜南海トラフ大地震に備えて〜

徳島県勤労者山岳連盟は3月17日、石巻勤労者山岳会の前会長岡良一氏、石森浩一郎氏、中里竹子氏を招き『宮城・石巻支援の集い』をふれあい健康館で開催しました。

生々しい被災の体験、映像を見聞きし、津波の恐ろしさをリアルに実感しました。

石森さんの話の中で、避難先の小学校では、停電下にもかかわらず暖房も電気もついていたそうです。雪混じりの中、腰まで海水につかりながらやっとの思いでたどり着く避難所にそういう備えがあれば本当に心強く、あたたかく守ってくれます。

中里さんは、押し寄せる津波を近隣の民家の2階で何とかやり過ごすお話の中で、津波で溺死された方は9割で、車の中で亡くなった方が大変多かったとのこと。

車の中に水、食糧、ハンマーを入れておくと良いとのお話でした。私もできることからしていこうと思いました。

地震が来れば津波も来ると思って、とにかく、『すぐ!高台に逃げること!』と南海トラフ巨大地震を懸念して岡氏が強く訴えました。

岡氏は自宅をボランティアの拠点として開放し、ボランティアの橋渡しを必死で開拓されました。まだまだ今後もボランティアの受け入れサポートをしてくださいます。

石巻の皆さんの、体験談の後、山友を中心とした有志グループによって、震災復興支援ソング『花は咲く』を会場全員で合唱しました。

いつも聞きなれた歌ですが、歌っていくうちに『叶えたい夢もあった・・・』というところで、多くの小さい子どもたちの叶えなかった夢を想うと言葉に詰まり歌えなくなりました。

石巻のみなさんは来月は京都に行き、震災の話をされるそうです。貴重な東日本大震災の多くの教訓を、語り継いでいってほしいと思います。

今回は、南海トラフ大地震を前に私たちにとってたいへん意義のある講演会でした。石巻の皆さんも、多くの皆さんの気持ちを支えに、これからも頑張りたいとおっしゃっていました。

近く、石巻山岳会と徳島県勤労者山岳連盟とは、鎮魂と復興祈願の標柱を剣山の頂上ヒュッテ敷地内に建てる予定です(5月30日に設置)。

今回の、石巻支援の集いへの参加者は128名。備え付けた募金は52,116円となりました。

募金と一緒に、CD(昨年、山友の震災ボランティアや東北の山、徳島の山、県連の活動、震災復興の歌「花は咲く」の合唱などの映像を納めたもの)を石巻山岳会へ贈りました。

徳島山と友の会の天野親聡氏をはじめ、山と友の会の方の団結力、組織力、実行力によって東日本大震災の復興支援に県連が取り組む基盤を創っていただき心から感謝いたします。

今後も徳島県勤労者山岳連盟として、復興支援をサポートし、石巻山岳会と交流を深めていきたいと思います。

県連会員の皆さまの中で、東北へのボランティア希望があれば県連へお申し出ください。石巻山岳会の岡さんへつないでいきます。(石巻勤労者山岳会HPあり)。人と人との繋がりを、強く広く拡げていきましょう!(島)

標柱

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