サガリハゲ〜滝下の天狗岳(三好市東祖谷)   2012.4.28   国土地理院の地図を表示   [戻る]


【コースタイム】

佐古6:00──9:15東落合デポ──9:55登山口10:10──11:40サガリハゲ12:00──12:25引き返し12:40昼休憩13:20──15:25鞍部──15:55滝下天狗16:05──16:25鞍部──17:35デポ車──18:10落合峠──20:30佐古

【感 想】

2年前に滝下天狗方面から挑んで途中敗退したルートを、なんとか完遂しようと交差縦走を考えた。

が、2年前と違って、南から天狗も登った上でサガリハゲまで縦走するのは無理と判断して、標高の高いサガリハゲ方面から天狗に向かって全員が一緒に片道を歩くという計画にした。

朝6時、いつもの佐古JA発で西に向かう。土地勘のある辻車先導で、旧三加茂町役場手前で左折し落合峠を目指す。

桟敷峠に向かう県道三加茂東祖谷山線は、3,4箇所路肩が崩れたりゆるんだりで、通行に注意。桟敷峠の切り通しを過ぎて下ると、今は廃れた深淵の廃屋群を左右に見て深淵川に沿って南下し、1,2軒人っ気のありそうな人家を過ぎる。

新緑の若緑が目に優しい。烏帽子登山口を過ぎると、標高をどんどん稼いで落合峠に。笹原で見晴らしがよい。深淵からの道は、舗装される前は石だらけのガタガタで、普通車では底に穴があきそうだった。その頃とは隔世の感がある。

峠に出ると空が開けて、南に三嶺、天狗塚がよくみえる。峠から下ろうとすると、見知りの都築さんに遭遇。阿波の1700m以上峰の最後に、サガリハゲにここから登るという。誘うと我々のルートに便乗するという。

南下して、439号脇「そば道場」から東落合に入り、丸見林道に入る。東の突き当たりまで行って、天野車をデポして全員落合峠方面に戻るつもりだったが、ここで片岡さんが天狗方面から一人登ると提案。で交差縦走することになった。

健脚片岡なら心配ないし、デポして戻る時間中に、登りを稼げばいけると判断。ぬかるんだ林道の脇に天野車を置いて、他の6人は峠方面に引き返し、サガリハゲ北西の沢から取り付いた。

落石に気をつけながら急登。右の明確な尾根に沿い南下。山頂から西に延びる尾根に乗る。深淵では新緑に囲まれたが、ここではまだ、木々は常緑樹以外は冬枯れ。

尾根に出ると、赤いテープが2,3箇所巻かれてあるので、このルートも最近登られるようになったのかもしれぬ。

しんどそうな中西さんを励ましつつ、急なこの尾根を抜けると左にあがってサガリハゲ頂上着。木の標識が立ち記念写真。西の寒峰方面、東に剣山がよく見える。

次に南下して、1722m標高点で地形図を確認。東に200m進み右(南)に向かうつもりが、東の霧谷方面に標高100mほど下ったところで行き過ぎに気づいた。気がゆるんで曲がるところを見過ごした。ここでの登り返しはきつい。

先ほど携帯電話で連絡あった片岡さんはその辺まで来ているかもと、ヤッホーを叫んだら案の定返事。こちらが遅すぎるのだが、片岡さんは速い。

わかりにくい屈曲点で2班交差し、ここで昼休憩。笹の中で、家で作ってきたおむすびを食らう。気のゆるみを反省し、鳥の啼鳴を聴きながらしばし寛ぐ。

さて、ここで交差したということは、片岡班は島班より相当速い。遅れをとりもどすほど急ぐことはできんが、南へと下る。尾根筋なので判り易かろうと判断していたのが間違い。また尾根を南下する

道がわからずしばらく迷い、なんとか尾根筋をみつけた。地形図からは読み取れぬ、崖っぽいところだった。そのあとは順調に尾根筋を南下し、前回通った見覚えのある景色の中を歩き、天狗に登る手前の鞍部に到着。

天狗までは標高差200mなので、ザックはここに置いて空身で登る。木の根につかまり登った10年余り前と違い、下草のない急坂を上がって祠のある頂上へ。狭い頂上からは、南の三嶺方面と、下には菅生の癒しの湯がよく見えた。

戻って鞍部から西に下り、廃屋の前を通って枯れ沢沿いに下り、次に水沢に沿って下り、四国電力の取水堰を過ぎてしばらく歩くと丸見林道に出て、デポ車に乗った。落合峠に戻ると、片岡班は3時間も前に下山していたという。(天野)


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