大崩山(九州/宮崎県 1643m)   2012.5.4   国土地理院の地図を表示   [戻る]


【行 程】

4:30 起床。前日、祝子川温泉「美人の湯」駐車場でテント泊。起きた時には、駐車場から次々と登山者が出発していた。
5:30 駐車場出発(ほぼどん尻で出発)。
5:50 大崩山駐車場着。と言っても、既に車・車。
6:10 登山口下流の道路脇に駐車し、登山口に向け出発。登山口まで駐車している車台数は39台。
6:20 大崩山登山口出発。
7:20 大崩山荘着(前日の宿泊者がたき火中。大勢泊まった様子)
7:35 湧塚分岐。その後、湧塚コースへの分岐道を見間違い、五葉岳に向かうが、同じような見間違い者が戻ってくるのに出会い、引き返す。
7:40 祝子川を渡渉
9:20 袖ダキ展望台 ここで、大崩山の岩峰を見る。
10:10 下和久(わくは、湧塚コースの湧ではなく和久)下和久ではみんな元気で写真タイム。象岩を岩登りしている2名を発見。
10:30 中和久 みんな疲れて、少しだけ写真。
11:10 上和久 疲れと強風で誰も岩頂上に登ろうとしない。
11:50 坊主尾根分岐

12:20 大崩山頂上(景観なし)。頂上手前の景観ありの場で食事。
13:00 頂上出発
13:45 展望所で、上・中・下の和久を対岸から見る。北山が先頭を歩いていたが、象岩を見る小袖ダキ展望所をすっ飛ばてしまう。鎖場を鎖を使わずに下る母子がいた。
14:20 象岩の鎖ルート
ここで、小袖ダキ展望岩を登っている2名を再発見。よく聞くと、先程の母子のお父ちゃんらしい。ここから、梯子場・鎖場の連続
16:10 最後の渡渉(増水のため渡渉に苦労する)
16:26 大崩山荘
17:00 登山口下山


【感 想】

今回の山行は、5月2日〜5月5日にて、祖母山(5月3日)・大崩山(5月4日)の九州2座の山行です。私は、大崩山山行は、2009年9月に一度経験しており、今回は2回目の挑戦となります。

大崩山の感想の前に、お伝えしたいことは、今回の2座は、祖母山〜傾山〜大崩山の縦走登山のコース(普通は二泊三日)でもあります。

今回の私達は、祖母山ピストン、大崩山ピストンの日帰り登山の2座で、祖母山登山口から大崩山登山口への移動は車でした。

ところが、その車移動が2時間半もかかりました。高千穂経由延岡ですが、縦走路の周りを車で大移動です。それぐらい、大崩山は秘境ということです。深田久弥の100名山に選ばれていないのも、秘境のために登らなったためと言われているようです。では、そろそろ大崩山の登山記です。

前夜は、祝子川温泉(ほうりがわおんせん)美人の湯の駐車場でテント泊したのですが、テントは10張程度ありました。朝4時半起床したのですが、起床したら次々と登山者は出発していました。

私達は、ほぼどん尻で出発となり、登山口駐車場のズーット手前で駐車することとなり、登山口まで車39台の大行列です。以前の山行では、車2台程度だったとも思いますが、GW期間ではありますが、如何に人気の大崩山(一度は過酷さを経験してみた人が多い大崩山)と言うことです。

6時20分に、大崩山登山口を出発し、まずは、大崩山荘を目指します。7時20分に山荘着。前夜はたくさんの宿泊者がいたようです。尚、大崩山荘は無料の山小屋で有難い小屋のようです。

この山荘から、湧塚〜坊主尾根、または、坊主尾根〜湧塚のどのコースを選択するかになりますが、今回は、一般的な湧塚〜坊主尾根としました。

尚、今回の登山行では、私、北山が先頭させて頂いたのですが、早速チョンボ。湧塚コースへの分岐道を見間違い、五葉岳に向かってしまいました。でも、それ程、行くこともなく、同じような見間違い者が戻ってくるのに出会い、引き返しました。

ロスタイム20分で、7時40分に祝子川を渡渉。その後は、もくもくと高度を上げていき、9時20分に袖ダキ展望台に到着。ここで、大崩山の岩峰(下和久、中和久、上和久、そして、対岸の象岩)を見ることが出来ました。

10時10分、次のポイントである下和久に到着(ちなみに、わくは、湧塚コースの湧ではなく和久)。下和久ではみんな元気で写真タイム。そして、驚いたのは、対岸の象岩を岩登りしている2名を発見したことです。どうして、あんな危険な場所に立っているのと呆れるばかりです。

次に、10時30分に中和久、11時10分に上和久に到着。他の登山者は上和久の上に登っていましたが、私達みんなは、疲れと強風で、誰も岩頂上に登ろうとしない。私はお腹がすいて行動食。

これからは、展望のない大崩山頂上を目指します。11時50分に坊主尾根分岐、熊笹の中をガツガツあるいて、12時20分に大崩山頂上着。予定とおり景観ないので、頂上手前の景観ありの場で食事をしました。

13時に頂上から坊主尾根を経由して下山開始。13時45分に、上・中・下の和久が見える展望所で対岸から見る。

その後、北山の再度のチョンボで、象岩を見る小袖ダキ展望所をすっ飛ばてしまった。この展望所から見ると、象岩と言われるゆえんが分かるのであるが大失敗である。

そうして、下山していると、鎖場を鎖を使わずに下る母子が私達を追い抜いて行った。何を考えているのかと思ってが、その後で、成程と了解することとなった。

象岩の鎖ルートで、小袖ダキ展望岩を登っている先程の危険な2名を再発見。よく聞くと、先程の母子のお父ちゃんらしい。ここから、梯子場・鎖場の連続。

16時10分に最後の渡渉。増水のため渡渉に苦労しました。その際に、手伝ってくれたのは先程の母子の息子さんでした。やっと、16時26分に大崩山荘着。17時に登山口下山しました。

先程もお話したように、私は、2009年9月に大崩山を一度経験しており、今回が2回目の登山となったのですが、前回は行程時間9時間、今回は短縮できるだろうと思っていたが10時間を超える登山となりました。

前日に祖母山(約7時間 標高差1000m以上)を登ったからと言っても、大変厳しい登山タイムとなった。でも、前回はヘロヘロであったが、今回は疲れてはいたが、前回よりましであったことは、少し上達したのかとうれしく思います。

でも、この山を登る度に思うのは、この登山道を作った方々の努力です。よくぞ、こんな登山道を作ったことと感心します。でも、この登山道がないと、この山の素晴らしさである岩峰を見ることができなのであるから感謝感謝。

登っていて思い出しましたが、大崩山は山梨県の瑞牆山に似ている山である。但し、瑞牆山より数段厳しい山である。ご一緒したメンバーは、再度登ることはないだろうと言っていたが、私は何となく次回もあるように思える山である。

次回は、坊主尾根→テント泊→湧塚コースに挑戦したいものです。

最後に、ビックリしたことがあります。谷さんの頑張りです。高所恐怖症の私と違って、馬の背の岩もスイスイ登ります。谷さんのあすなろ復帰を期待して、山行記を終わります。(北山)

※参考情報
1)宮崎の居酒屋焼酎は安い。一合(350円)で、お水・お湯は無料で、3杯飲めます。
2)大崩山の民宿 大崩の茶屋、渓流荘 5500円1泊3食(朝・昼の弁当付)
3)徳島〜八幡浜のフェリー移動時間は、余裕を見て4時間

袖ダキ展望所から下ワク塚の岩峰を望む


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