夏合宿・塩見岳   2010.8.12夕-15朝   国土地理院の地図を表示   [戻る]

【コースタイム】
8/12
 徳島発17:00──23:40座光寺PA着(仮眠)

8/13
 座光寺4:00──小渋湖──大河原──鳥倉林道──5:24駐車場6:00──6:40登山口6:50──7:45三伏峠──8:25水場──8:58塩川小屋分岐──9:25三伏小屋9:40──10:52本谷山昼食──12:52塩見新道分岐──13:15塩見小屋

8/14
 4:00起床──塩見小屋5:15──6:15塩見岳西峰──7:15塩見小屋7:45──9:24本谷山の手前・コーヒータイム──10:35三伏山──10:48三伏小屋11:00──11:30洞井さんにばったり!!──11:43水場──12:19コル──13:03登山口──13:50駐車場


【感 想】
 台風は日本海にあるのだが、東北地方を横断するようなので、台風を追っかける形で徳島を12日夕方5時に出た。徳島から車で北、南アルプスへ行くには本当に大変だ。

 さして渋滞もなし。松川インター手前の座光寺Pで仮眠をとることにした。4時間は寝られたので、まだ今回はまし。

 12日3時半起きで、4時出発。ガスっている。松川インターから大鹿村、小渋ダム、小渋湖、トンネルをいくつも越えて国道152号線に入り、南下すると大河原という所で、右側に白い比較的小さい案内板有り。左折して16kmで、鳥倉林道の駐車場へ着く。

 松川インターからおよそ1時間半。30台くらいの駐車場。たくさんの車が停まっている。トイレも完備している。登山者カード(事前にネットでダウンロードした用紙)を入れて出発。

 10名くらい同ルートをたどっただろうか。落葉松の木々の中登る。木の幹にビニールのテープが螺旋状に巻かれている。鹿の食害防止のためか?三伏峠まで、木のはしごや橋が多い。濡れているので滑りやすい。

 東京電機大学ワンゲル3パーティー25名くらいと、千葉工業大学の山岳部7名くらいに出会う。雨の中、大変だったようだ。雨の経験もできて良かったろう。

 三伏峠1時間手前に水場。かなり多い水。塩見小屋には水がないので、2Lくんでいく(小屋泊の者には500CCの水を分けてくれる)。

 三伏峠小屋で、最大な過酷なレース、トランスジャパンアルプスレースの参加者の若者たちが休んでいた。日本海から早月尾根、剣、薬師、槍、上高地に下りて中央アルプス、南アルプス、太平洋までを1週間でたどり着かねばならない過酷なレース。HP見てください。

 体力の限界に挑戦するのでしょうか。天候も悪かったのに、遭難の記事はなかったので無事だったようだが、いつか事故をするのではないかと思う。

 本谷山を過ぎたあたりから晴れてきて、塩見の姿が見え出した。どっしりとした姿。枯れた木々が多い。やがてハイマツやシャクナゲになっていく。休んでいると,軽装の4人が追い抜いていった。やがて、塩見小屋。そこから塩見岳、仙丈、甲斐駒、白根三山が見渡せた。

 東京から単独女性(40代かな)、カワノヒサコさんと話が弾む。いつもはご夫婦で登山をするのだけれど、もう休みがとれないので、初めて一人で月曜日に広河原から入ったとのこと。台風の影響で、熊の平小屋で停滞。そこにもアルプスレースの若者が現れ、寒いと言いながら、夜小屋を出て行ったとのこと。

 彼女はちょうど、私が飯豊に行ったときにも近くで沢登りを楽しんでいたそうだ。福島の出身なので、朝日連峰はとても素敵だと教えてくれた。もう来年の秋は朝日きまりです。

 イギリスの若い方も、10日から広河原に入り、雨の中登って来たそうだ。日本の山はとてもいいそうです。カワノさんもオーストリアに住んでいて、本場アルプスに登ったそうだけれど、日本の山はヒケをとらないそうです。

 早くも夕食は4時半。食事は、不便な小屋なのに、まずまずのおかずでした。食事後、携帯トイレを便器にセットしていると歌声が聞こえる。これはきっと労山に違いないと思って聞くと、やはり福岡労山の大川山人会の方6名の方たち。北岳まで縦走されるそうだ。徳島の三嶺にも登ったことがあるそうです。

 夕方まで塩見、仙丈、甲斐駒白根三山を見ていた。午後6時早々に離れの小屋で10名が足をぶつけながら寝る。

8/14 ガス

 晴れると思っていたのに期待はずれ。4時起床。4時半食事。5:15カッパを着て小屋出発。岩稜が出てきて風も強くなる。6:15西峰着。東にも行けば良かった。7:15小屋着。ガスの世界。中西さんは初3000m。

 同じ道を下る。本谷前で、雨も小やみになったのでコーヒータイム。そこを、あの軽装4名が、山頂は行かないで帰ってきたとおっしゃる。名古屋なので、いつでも行けるからいいのだそうだ。三伏小屋で100円チップトイレ。他に水洗があるらしいが、小屋の人に声をかけて200円。マルバタケブキの群落を下っていく。

 大きな荷物を背負った4名グループがいたので、テント泊ですか?と訪ねるとそうだと言う。塩見小屋は幕営禁止なので、みな三伏峠に幕営する。

 今日も色とりどりのテントが10張り合った。最後尾の人の顔を見ると、なんと愛知労山の理事長洞井さんではありませんか!わあ!!と思わず両手で握手をした。

 そういえば、鹿島槍を変更して塩見を考えていますとメールをしたような。お会いできてうれしいです。登山教室の資料を送っていただきありがとうございます。楽しく読んでいます。徳島もできたらしたいと思っています。

 登山口に下りてきて、下山カードを提出。そこから駐車場まで遠かった。バスを待つ学生たちが、大勢にぎやかにいた。バスは登山口まで入るのだけれど、一日二本。カワノさんはきっと誰かに送ってもらったのだろう。

 今日は、鹿塩温泉は花火だそうで、日帰り湯、食事はしていないそうだ。松川インター近くの松川温泉に行った。そこでカワノさんに再会!

 温泉で食事をして、午後5時過ぎに出発した。多少混んだところもあったが、1:30に徳島に帰れた。お疲れ様でした。

 今回の山行も、たくさんの方と交流ができて、楽しい山行となりました。南アルプスの塩見岳ピストンでしたが、とても満足です。(島)



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