落合峠〜中津山   2008.5.4 晴れ(前泊)   国土地理院の地図を表示   [戻る]

【行 程】
落合峠〜前烏帽子(1520m)〜寒峰台地・カヤト(1650m)〜マドの天狗(1245.3m)〜中津山(1446.6m)

【コースタイム】
9日(土) 15:30落合峠(泊)
10日(日) 避難小屋5:25──5:33落合峠5:35──6:53前烏帽子7:13──7:52分岐8:05──10:05佐野林道──10:08四方峠10:45──12:00高野分岐12:10──12:25マドの天狗13:00──15:30田の内からの合流点──15:37中津山三角点16:00──18:20落合峠

【感 想】
 5月3日(土) 私達6名は佐古JRを12時30分に出て、192号線を北上し、三加茂より落合峠に向かった。深淵から落合峠間の林道は完全に舗装され、見違えるようでした。

 15時30分、落合峠の避難小屋に到着。食当さんは手際よく夕食の準備を済ませ、全員で林道沿いのサガリハゲの登山口を見に行った。

 早めに林道傍で夕食を済ませた。鍋料理は、安価なのに美味しいと好評だった。楽しいひと時の後、明日の15kmに及ぶ行程を考慮して20時過ぎに就寝した。

 5月4日(日) 4時半起床。5時朝食を済ませ、5時半頃避難小屋を出た。今日も快晴で、気持ち良い出発となった。

 落合峠より登山道に入るや道は随分荒れていて、この状態は前烏帽子まで続いた。先頭を行くEさんは、大変だったと思う。前烏帽子で一寸休憩、体温調節。最高の展望だった。

 前烏帽子を過ぎ、クサリ場に差しかかり、1人ずつ慎重に下る。ここはコース中最大の注意箇所だ。道を見失う程荒れた縦走路を、Eさんはグングンと草をかき分け進んで行く。

 この縦走路は10数年ほど前に、高校総体の登山コースとして整備されてから刈られていない。1,500mのコルからふり返ると、前烏帽子が凄く高く聳えて見える。

 7時52分に寒峰分岐(1,550m)に着く。ここに分岐点の標柱があったと言っていたが、よく見ると古びた木製の柱が横たわっていた。

 南西方面には寒峰が指呼の間に見え、右前方にはこれから行く寒峰台地、遠くは中津山に至る稜線がよく見える。休憩後、未知のコースへ突入した。

 かつての中津山への縦走路だが、今ではその形跡は全くなく、稜線を外さないように低木の小枝を右に左に交わしながら進んで行く。赤テープなど見当たらないが、前方がよく見えるので、案外楽に前進できる。

 標高1,400mまで下りてくると尾根が2分されており、左の小尾根の入口に赤テープがあり、迷わずこの尾根を選んで進んだ。

 この尾根を下り次の尾根に上がると1,395mの小ピークには真新しい四等三角点が立っていて、北側に腕山牧場が見えた。その後は雑木の間をくぐりながら進み佐野林道に10時52分に出た。

 この林道との交差点の正面に1,166m峰があるが、ここは南側を巻き、途中から尾根に返り四方峠(ヨッホトウゲ)に出た。ここで昼食。ここには近くの集落の方4,5人が山菜取りにきていて、ちょうど昼食時だった。

 昼食後マドの天狗を目指すが、平坦な林から、クマザサのブッシュをかき分けて進み、1,170m峰も稜線を外さず進み、寒峰台地に入った。

 広々とした寒峰台地(カヤト)は、大雪で倒された萱の上を歩いて行く。ここは萱の中で迷いそうな場所と心配されていたが、その心配は消えた。しかし、足を取られたり滑ったりして、私は意外に疲れた。

 カヤトには飛行機型の風力計があると聞いていたが、コースが少々ずれていたのか、見当たらなかった。

 やがて高野分岐が近づくが、ここも倒れた萱で往生した。高野分岐から標高差40m〜50mを登って、待望のマドの天狗に着いた。展望無し。少し下ると、標高1,117mの小ピークにも新三角点ができていた。

 標高1,050mのコルの道下に山シャクヤクの小さな群生があり、近づいて見たかったが先の行程を考慮して断念した。

 いよいよこれから、標高差350mの急登である。私は寒峰台地(カヤト)付近から少々疲れ気味で、中津山までの道はそれほど歩きにくい道ではないが、足がなかな前に進まない。体力の無さを残念に思う。

 小刻みに休憩をとりながら、やっとのことで田の内から中津山への登山道に15時30分に出た。それでも、山頂に予定時刻より少し早く着けたので、一寸安心した。

 中津山の山頂に15時37分に着くと、会長の天野さんが迎えに来てくれていて、冷たいジュース等ご馳走になり大変うれく思った。

 出迎えの車で、山頂から出合経由で落合峠に向かい18時20分到着。Aさんの車とKさんの車に分乗して、落合峠を後にした。

 今回の落合峠〜中津山縦走は、個人では到底実行できないもので、この計画をしてくれたEさんや役員の方々に感謝すると同時に、出迎えをしてくれた会長さんに改めてお礼を言います。谷(利)


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