西三子山   2008.3.20   国土地理院の地図を表示   [戻る]

【コースタイム】
(登り)
西三子山登山口11:20──88鉄塔12:20──西三子山山頂13:00──南西斜面福寿草群生地13:30(13:30〜14:30昼食タイム)
(下り)
福寿草群生地14:05──88鉄塔14:50──西三子山登山口15:35──登山口出発15:50──月ヶ谷温泉16:25

【感 想】
 前夜から3月の陽気にしては珍しく暴風雨に見舞われていたが、山行当日は昼前から雨が上がるとのことだったので、時間を遅らせて山行することになった。朝から小雨が降り、あいにくの天気であった。

 今回は、木沢村八重地トンネル側から登るコースだった。計画では鉄塔90号付近の福寿草群生地に行き、巻き道で山頂を目指す予定であったが、鉄塔88号につく手前付近から冷気を伴ったガスに覆われ、北東斜面から強風が吹き荒れ、視界も阻まれる状態になっていたので鉄塔90号付近に行くことをやめ、そのまま山頂に向かった。

 山頂に近づくと、林のところどころに残雪が目についてきた。灌木のなか、苔のついた大小のごろごろした岩石の重なる道を踏み外さないように慎重に登る。風のうなりを聴き、周囲を眺める余裕などなかったが、晴れていれば北に雲早山、北東に高丸山の聳え立つのが見えるという。

 山頂に無事に着いたときは、安堵した。山頂の気温は2℃で寒かった。写真撮影後、南西斜面の福寿草群生地へと向かう。ごつごつと切り立った急斜面を再び下り、30分ほどで福寿草の群落に着いた。薄暗い杉林の中にひっそりと咲く福寿草の群落を見つけた。陽の光がないため花弁が開ききっていなかったが、薄黄色の装いをして可憐に咲いていた。

 帰りは、南西斜面の杉林を登山口へと足早に横断する。途中、鹿の頭蓋骨らしいものに遭遇し、驚いた。Aさんより、山の登りや下る時はときどき、今いる位置はどの地点なのか、地図を頼りに方角や地形をみて確認しながら歩くようにすることが大切である、との貴重なアドバイスをいただいた。道に迷うことを回避できるし、知識が深まり、登山の面白みも倍増するであろう。(森下)


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