蒜山三山と毛無山   2007.5.3〜5.4   国土地理院の地図を表示  蒜山三山  毛無山


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南部中5:00──(蒜山IC出た所に繁盛しているお弁当屋さん有) ──9:30休暇村蒜山高原9:50──10:23 5合目──10:46槍ヶ峯──11:17上蒜山11:30──12:20中蒜山12:35──12:50フングリタワー──13:55下蒜山14:30──15:30犬挟峠──イヌバサリタクシー──16:00登山口

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鏡ヶ成キャンプ場7:40──毛無山山の家8:45──9:05三合目登山口──9:406合目──10:10毛無山10:30──11:17白馬山──12:05山の家

■5月3日 蒜山三山■

 朝、剣山系に行くのと同じ5時に南部中集合。あっという間に、蒜山のインターチェンジに着く。途中高速で霧が発生していたが、蒜山高原に着く頃には晴れて、台形の大山、異様な形の烏ヶ山が目を引く。

 高原は広々としてすがすがしく、新緑の中ゆっくりと登山道を登っていく。樹林帯を抜けると、左手に大山と烏ヶ山が重なって見えてきた。下を見ると若草色の牧草地が広がる。稜線に出ると、左手に上蒜山のピークがある。稜線手前からカタクリがちらほら出てきた。

 ピークに着くと男性二人がいて、名古屋山岳会の30年来の山仲間という。あちこちの山に行って、今日は境港に新鮮な魚や肉を仕入れて、今晩は野宿。七輪でバーベキューとか。いいなあ。キスリングの生地で、オーダーの昔ながらの小型のリュックを背負っていたので話もはずみ、根堀葉堀聞いてしまった。またどこかでお会いしましょうと別れた。

 これから下蒜山に向かう稜線は驚くほどの花の宝庫で、カタクリが縦走路にずーっと咲き、イワカガミやショウジョウバカマ、イカリソウの群生があちこちにあった。今までこんなにたくさんの花を見たことがなかった。木々もブナ、ナラ、リョウブ、ケヤキ、カシワなどの自然林、杉も天然、おおかめの木もたくさんあって純白の花が山に美しい。

 中蒜山には避難小屋があり、中で火が炊けるように煙突もある。ここには大勢の人が集まってくる。塩釜からのピストン組が多いようだ。ピークには30人ほど。食事をしたり、和やかに話をしている。家族連れも多いようだ。若者は少ない。

 中蒜山から下蒜山に向かう途中に、塩釜に下る分岐がある。ここからは急坂で鎖もついていた。雨の時などは滑りやすくていやだろう。下蒜山からの展望は抜群と聞いていた。確かに、大山、矢筈ヶ山、甲ヶ山、勝田ヶ山、船上山と山々は見えるが、光の加減ではっきりと青い海が見えなかったのが残念だった。きっとあそこは日本海なのだろう。

 下蒜山からの下りに、雲居平というベルベットの絨毯を敷きつめたような草原がしなやかな曲線を描く所がある。上から見て天野さんは絶賛して写真をパチリパチリとたくさん撮った。別名乙女平だそうだ。

 さて、その乙女平、下に行くにつれ、そのしなやかそうな絨毯の正体が枯れたピンピンの笹であったことが判明!実は針千本だった。そこで二人の女性に会い、いろいろな花の名前を教えていただいた。明日の予定にしていた烏ヶ山は7〜8年前から登山禁止だが、お二人は2年前に登ったとか。事故は自己責任ということだろう。

 下蒜山の下山口は湿原。犬挟峠(イヌバサリ)。ここから下蒜山をピストンする方もいる。私達はタクシーを呼んで、「休暇村 蒜山高原」に向かった。3040円也。タクシーの電話番号は、山の所々に表示されている。

 今日は天気も良く、6時間ほど歩いたので喉がかわいた。蒜山の牛乳を2本、一気に飲んだ。稜線上は暑かったが、さわやかな風も吹いてくれたので、まだヘトヘトにはならずにすんだ。徳島の山と比べるととても雄大で、空が広々としている。

 「休暇村 大山鏡ヶ成」のキャンプ場が若干空いているそうなので、テントサイトを確保してからホテルのお風呂に入る。出ると6時くらいになっていたので、明るい内に夕げの支度にとりかかる。もう野菜は切って持ってきたので、かやくご飯担当の天野氏が頑張るだけである。谷さんにしいたけとシメジをきれいに洗って切ってもらった。

 テントのオートサイトはいっぱいで、私達はキャンプサイト。車から荷物を下ろすと車はどけなければならないが、さして不便も感じない。テン場1000円で1人500円なので安上がり。お鍋をつつきながら、かやく飯の炊きあがるのを待ちかねる。だしのいいにおい。味を調える時に、私が横から薄味とうるさく言うものだから、お二人には薄くて物足りなかったようです。ごめんなさい。私はとてもおいしかった!

 周りは家族連れが多く、夜中までかくれんぼをしている子ども達の声でにぎやかだった。山のテントは私達だけで、バイクの一人用テントがいくつかあった。天野さんと私の二人がビール(500cc6本)を飲んで、3人で「あーでもないこーでもない」と何の話をしたか覚えていないけど、そのままバタンキューだった。

 朝は小鳥たちのさえずりで目が覚める。手早くかやく飯をおにぎりにし、鍋の中におうどんと、谷さんが切ってくれたネギを入れて食べる。

 大きなエスパースの8テンはゆっくりできるが、設営と撤収にはちょっと時間がかかる。7時半過ぎにはなんとか出発できた。

■5月4日 毛無山■

 烏ヶ山の麓の鏡ヶ成キャンプ場を後にして、新緑の中、南の新庄村に車を走らせる。

 何年か前に、佐々木さんが大学時代の友人達とあすなろの会員と、毛無山の登山口にある山の家を借り切って宿泊したそうだ。とても静かでのどかなところで、車も10台も止まっていなかったが、帰りには駐車場がいっぱいなくらいの50台はいた。

 ここも蒜山と同じく天然杉とブナの林。カタクリの中を歩いた。頂上は360度の展望が開けているのだが、今日はモヤがかかって近くの山は見えても大山は見えなかった。

 白馬までの道もたくさんのカタクリが歓待してくれた。白馬では花の写真をとる京都の元気のいい女性に会い、下の駐車場では、谷さんが持ってきてくれたメロンとスイカを一緒においしくいただいた。山の家では、管理人のご夫婦が土日にはおられ、コーヒー(200円)をいただいた。

 4月下旬がカタクリのピークだったとかで、上で見たカタクリ広場のカタクリは倍あったそうだ。宿泊は20人くらいは泊まれ、藁葺きの落ち着いた家でゆっくりくつろげそうだ。いろりでバーベキューもできるそうだ。(5人15000円で一人増える毎に2000円追加となる)

 郷緑(ゴウロク)温泉や足(タル)温泉、真賀温泉のことを聞き、郷緑温泉に立ち寄ってみると、車が一台しかないのに混み合っているとのこと。帰ってネットで見ると、お風呂は一つで混浴になるとか。江口さんが30年も前に泊まった真賀温泉がよかったとのお話で車を走らせるが、駐車のスペースが無いので建ったばかりの足温泉に行った。島


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