石鎚山・天柱石

2006.10.22


石鎚ロープウェー8:30──9:00成就社──12:00山頂──16:00下山


 私にとっては本当に久し振りの山行なのですが、朝早い集合に心は重かった。なんとか間に合い、合流することができたのだが少々寝不足気味である。参加者も12名と言うにぎやかさで、初めて一緒に山行するメンバーもいた。

 高速道路を経由し駐車場に到着。いざ登山といきたいとこだが、まずはロープーエイに乗る。帰りは乗らないそうなので、山々の景色を眺めつつ、乗車料1000円の値打ちを味わうことにした。

 さていよいよ登山開始、成就社までの登りにひと汗、ふた汗かく頃には、すでにじわじわと日頃の怠けぶりが体にこたえ、この先の長さに一抹の不安を覚える。リーダーの配慮で何度か休憩しつつも、やたらに階段の多い道のりに、だんだんと嫌気がさしてきたのはわたしだけだろうか?

 八丁坂、夜明峠をすぎて山頂付近が見え始めた頃には、あと少しと元気がでてきた。やがて鎖場があらわれた。一の鎖は全員パスして(下りの鎖場が少々危ない為)、二の鎖は希望者が挑戦する。ほとんどのメンバーが登ることになり、私も初体験なので挑戦することにした。

 思ったより怖くはなかったが、それなりの緊張感があり心身ともに疲れた。このピリッとした緊張感は久し振りだ。私は疲労気味なので三の鎖は遠慮することにしたが、挑戦するメンバーも半数以上いて、その意欲に拍手を送る。

 いよいよ山頂(弥山)にたどり着くと、なんとその人の多さにびっくり!くつろぐ場所もないほど人で溢れている。まるでお祭りのようだ。そのうえ風もきつく、体が冷えるので昼食は山頂ではせず、夜明峠まで下って食べることになった。いつもこんなに多いのだろうか、さすが日本100名山として知られた山だけのことはあるなと思った。

 下りは、今日のハイライトである天柱石を目当てに、夜明峠の分岐から初めてのコースに足を踏み入れる。私の脳裏によぎったのは、ロープーエイに乗らない分、歩くということ、まさに「行きはよいよい、帰りは怖い」そのものではないか…。下りの苦手な者には1000円の乗車料など安いものだと、心の中でつぶやいてしまった。

 思った通り誰にも会わず踏み後もすくない、利用する人はすくないようだ。まだかまだかと思いあぐねていると、やっと天柱石に出会えた。その名のとおり高くそびえる石の柱が現れ、近づくと祠のようなものがあり、お地蔵さまも祭られていた。手入れもされており地元の人達の信仰心が伺える。

 後は一路下るのみだが、刀掛、岩原、登山口までの長いこと長いこと、所々に見られる紅葉の美しさ、苔むす岩岩のしっとりとした佇まい、渓流のおりなす大小様々なせせらぎと、水の蒼さなどに見とれたり、感動しつつも延々と続く下り道はやはり大変だ。

 途中、U氏の足がつると言うハプニングがあったが、そこは我がメンバーの機転が働き、無事下山することができた。駐車場で重い登山靴を脱いだときにはその開放感にホットする。

 久々の山行で体力のなさを思い知らされましたが、鎖場初体験など盛りだくさんの一日となり、良かったです。メンバーの皆さん色々とお世話になりました。富原


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