槍ヶ岳〜穂高岳縦走

2005.7.21-25



 会の定例山行では過去2回完遂できなかったこの縦走は、どうしても行きたくなって、行ける時に行こうということで個人山行となった。

 7/22朝、飛騨高山、安房トンネル経由で沢渡へ、有料となった岩見平の駐車場に入る。上高地に行くバスが混んでいるようなので、近くの2人とくんで4人でタクシーに乗る。

 上高地から槍を目指す。河童橋の喧噪を過ぎて小梨平キャンプ場のテント泊まりの人たちの朝飯を横目でみながら、涼しい樹林のなかを横尾まで梓川沿いに平坦な道を行く。横尾で涸沢への道と分かれ槍沢へ。槍の尖った先鋒が見える槍沢ロッヂをすぎて、残雪の槍沢から喘ぎ急登をこなしてヒュッテ大槍へ。ここの食事はやはりうまい。

 7/23槍ヶ岳の下を通って大喰岳、南岳までは快適。南岳小屋で休憩して大キレット(切戸)に入る。梯子をつかうなど岩場をふんだんに越えてゆく。やはり緊張する。長谷川ピークから飛騨泣きのあいだは左右が切れた高度感に身がすくむ。落石も気をつけながら北穂高小屋にやっと着く。緊張が一気に緩和し、来し方、槍方面の景色を小屋のテラスから眺めながら呑む生ビールは最高。高度も最高3,000m以上。

 小屋はすぐ裏が北穂の頂上となっている。夕食は以前来た時と同じポークソテーとにんにくの効いたスパゲッチーだった。うまいけどいつも同じメニューか。

 7/24北穂から涸沢岳の間も岩の連続で緊張することが多い。穂高岳山荘でゆっくり休んで奥穂から前穂下の紀美子平へ。このへんは人が多い。前穂には登らず岳沢を下る。

 岳沢は急なので下りとはいえ楽でない、緊張するところも多い。新しい岳沢ヒュッテで休憩して、そのあと緩くなったが石を敷き詰めた足を痛めそうな登山道を、だらだらと上高地に下った。清流に沿う散策路には涼しげな観光客が行き交う。その間を縫って3日間ためた汗臭さを隠しながら山屋が2人ゆくのだった。

 岩見平に戻って、新穂高の中尾温泉の民宿「まほろば」がとれた。新設の貸し切り露天風呂につかりながら、相当疲れの貯まった足をもみほぐし、やはり楽しみにしていたナマズの刺身など山の幸、川の幸を堪能した。 天野


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