椿 山(1585m)

高知県吾川郡池川長椿山集落の北側  2005.4.29



高知県の辺境に位置する隠れた名山、椿山に総勢11名が山行に参加した。久しぶりのにぎやかなパーティである。

ちなみに今回のメンバー全員が初登頂ということに、まず驚きを覚えた。聞くところによるとアクセスが大変不便で、なかなか登る機会に恵まれなかったようである。

なにしろ初めてということで、心ワクワク、胸ドキドキ、登山口を探すのに少々手間取ったが、私たちのような物好きな山屋はどこにでもいるらしく、すでに何台かの車が停まっていた。

ヤブ漕ぎは渋々覚悟していたが、登るやいなやさっそくの急登続き、大変日射しのきつい天候であった為、暑さと登りのWパンチに合い喘ぎ々のスタートとなってしまった。

ふだんなら、たとえ登りであっても賑やかな会話が飛び交うはずなのに、ただひたすら黙々と登り続けたことをとっても辺境の隠れた名山と言われるにふさわしい山だと実感する。

やっと体が慣れた頃には山を見渡すゆとりが持て、山あいの所々に見られるあけぼのツツジの愛らしい彩りに目を細め、ヒカゲツツジ、シャクナゲの木々が花を咲かせる姿に想いを巡らす。振り返れば天ガ森の堂々とした山容が目に飛び込んできた。

相変わらずの急登続きの中、覚悟していたヤブ漕ぎをやり過ごすと待ち焦がれた山頂に辿り着いた。頂上からは間近に石鎚山、筒状山、手箱山など360度の展望が楽しめ、その素晴らしさに疲れも忘れてしまう。

苦しければ苦しいほど感動も大きく、その喜びを求めて懲りずに山登りをしている自分の心を再確認した。でも最近はその気力を奮い起こすのに苦労している私です。何か特効薬はないものか?

登りがきついということは下りも大変!足もとを確かめながら一歩一歩下る途中、吉田さんが間一髪で難を逃れた。これぞ日頃の経験の賜物!良かった良かった!!

山中行程の時間はほぼ予定どおりであったが、アクセスに時間がかかるので温泉はあきらめて帰ることになる。もう二度と来る事はないだろうなあ・・と思いつつ、山また山の奥山に別れを告げることにした。参加者の皆さん!お疲れさまでした。富原


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