三峰山

2004.10.10



 天候が悪くて、予定していた山ではなく、奈良県にある高見山地の東の名山、三峰山(ミウネヤマ)に登ることになった。

 当日の朝、集合するまでどこに行くのかわからないスリリングな山行であったが、リーダーの読みは当たり、一日中、よい天候に恵まれることができた。

 みつえ青少年旅行村付近に車をおき、登山口をめざす。大タイ林道を登り、大タイ谷の渓流を過ぎ、林道が谷を離れると、うっそうとした樹林の中に、不動滝があらわれる。かねてよりの雨で水量が増し、雄々しい流れとその水音に圧倒されながら足をはこぶ。

 その後は薄暗い、スギ、ヒノキ林の中のきつい登りがつづき、一歩一歩踏みしめながらひたすら登る。

 登り尾コースが合流するピークまでつくと避難小屋が建っていて、そこでひと休みすると、もう山頂まではあとわずか。ここからは山頂まで、ブナ、ヒメシャラ、アカマツなどの自然林になり、疲れた体には、ホッとする思いがした。

 山頂からの眺めは北に展望が開け、倶留尊山、美杉の大洞山など、景観はすばらしかった。  山頂から5分ほど南に下り、八丁平に足を伸ばす。ススキやササにおおわれた高原で、広々とした眺めのよいスポットである。

 八丁平から三畝峠までは5月中旬になると、シロヤシオ、オヤマツツジ、レンゲツツジが咲き、アセビの新芽も赤く色づき美しいそうだ。山には季節折り々の楽しみ方、良さがあるものだが、一番のおすすめはシロヤシオの咲く季節だと思う。無数のシロヤシオが一斉に色づくようすは、きれいだろうなあ・・・。と想像しながら山をあとにした。

 なにはともあれ、私にとって、奈良の山は初体験。充実した一日となった。今日一日、皆さんお世話になりました。 富原


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