岩登り(朝立ゲレンデ)

2003.7.16



 あすなろに入会して初めての岩登り体験である。ずいぶん前に、座学でロープの扱いなどを少しかじっただけなので、全くの初体験と言ったところです。

 そもそもの発端は、北穂高を登ろう、ましてや、北穂高と槍ヶ岳の縦走などどいう、身の程知らずな山行に、参加しようという欲望に駆られたことが、事の始まりである。聞けば、足下の悪い岩場だらけの難所らしい。さあどうしようと悩んだ私は、少しでもトレーニングになればと思い、今回の計画に参加しました。

 さて、参加はしたものの、この細いザイルにこの身を委ねるのかと思うと、大きな不安が込み上げてくるのです。ハーネス、カラビナ、シュリンゲなどと、ややこしい物ばかり登場して、私の頭は混乱してしまい、お手上げ状態。

 でもそこは、優しくて?手厳しい?リーダーの指導のもといよいよ岩登りの始まりです。手足は動かないのに口だけは一人前の私は、できの悪い生徒だっただろうな〜。

 恐る恐る下降を始めるヘッピリ腰の姿は、見せられたものではありません。何回か繰り返すうちに少しずつ慣れてはきたものの、とても緊張しました。

 下降はなんとかなり、人しれず、ジェームズ・ボンドやスワット部隊のような気分を味わい始めたのですが、登りになると、これが大変!上で確保をしている頼もしい永井さんからは、「寝てるの?」「生きてる?」と声をかけられるほど、手こずりました。つくづく岩登りは向いていないと思いました。

 色々と手間や迷惑をかけた今回の体験は、私にとっては良い刺激になりました。今日教えてもらったことを、いつまで覚えているかわからないが、何でも体験してみるものだという実感を味わうことができました。リーダー、そしてメンバーのみなさん、お世話になりました。(富原)

朝立ゲレンデを含む地図
[戻る]