稲村ヶ岳(奈良県天川村)

2003.9.14



 松茂町役場に集合、出発(6:00)。淡路、阪神から西名阪へ、香芝ICで降りて、御所市、下市町を通り、天川村の洞川(ドロカワ)温泉センターに着(9:50)。

 温泉はまだあいてないが、ここの駐車場に車は20台位、登山客か、観光客か。山に囲まれたせいかかなり涼しい。登山靴の紐をしめて発(10:00)。

 橋を渡って、両側に民家と旅館の並ぶ小ぢんまりとした温泉街の緩い坂を行く。古来の修験道の本場とあって古くて地味な造りの旅館が多い。家並みをよくみると「陀羅尼助」の看板がけっこう多い。これはむかし修験者が「陀羅尼」という読経のときにのんだ、気付け薬からきたもので、確かに苦い。というのも筆者は毎日これをのんでいるからで、アオキ、リュウタンなどを煎じ固めた錠剤。下痢にきく、といっても筆者は患っている訳ではないが・・・整腸剤として。

 街並が切れて左の川向こうにキャンプ場がみえたら右斜面へ登山道。杉木立のなかゆるい道をゆく。北斜面で杉が高いのでうすぐらい。道脇には一本歯の下駄が並べて飾ってある。天狗が履くのか。しばらくはトラバースがつづく。傾斜がきつくなってしばらくすると、法力峠につく(11:20)。

 南方面の展望が開けはじめて、休憩によい処。ここからは自然林が多く、南に大日山もちらほらしながら白倉山の西斜面をトラバースきみにゆくと山上辻、稲村小屋につく(12:30)。

 自然林の木立につつまれたこぢんまりした小屋。この辻は山上ヶ岳への分岐となっており、近代的なソーラーシステムの水洗公衆トイレもある。100円ほうりこんで用をたした。

 しばらく休憩したあとブナ林のなかを頂上へむかう。とがった大日山の東裾をまいて急登したら三等三角点の頂上(13:10)。

 木にかこまれて展望がないからか、三角点横に高さ3mの展望台。無粋なこの台のお陰で大峰山系がよく見えたのはよかった。大休止をとって(-14:10)登路を下山(15:50)。

 楽しみにしていた温泉は満杯で、待ち時間が長いので、近くの天の川温泉にゆくも、ここも満杯。諦めて帰路についた。(天野)


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