傾山と黒と赤

2001.10.27〜10.28


メンバー:L折目、天野、西条、吉本、尾野、小林、永井、古田、岩田、伊勢(10人)

 前日夜9時土成ICより徳島道へ。大洲まで繋がったので早い。フェリーは八幡浜から臼杵へ。502号線を南西へ、緒方町の道の駅"原尻の滝"でテントを張る。2時間ほど寝る。

 6時30分車で南へ、九折(つづら)鉱山跡につく。(7:10)

 既に5,6台自動車とバスが駐車。トイレと休憩所がある。鉱山の軌道跡の直線に上る道をしばらく行くと右に登山口がある。

 山手本谷左岸をトラバース気味に行くが、日が当たらず暗い。芥神ノ滝の音が陰気な気分を洗い流してくれたが、相変わらず暗い道が沢を渡って急な尾根を這うように登り、しばらく行くと紅葉の落ち葉に覆われた林道に出る。(8:50)

 そのあと自然林のなかを行くと九折越えに着く。平坦な広場が木々に囲まれ休憩にちょうどよい。ヘリポートもある。これは近くの九折越小屋への荷揚げのためか。

 見上げれば目指す頂上の岩山が二つ、犬歯のように並ぶ。本傾と後傾である。しばらく緩い道を行くが近づくにつれ胸つき八丁になり、後傾に着くと本傾はすぐ前に。回りこんで本傾頂上へ。(11:25)

 祖母、大崩、九重など展望がよい。石に囲まれた頂上でゆっくり休憩したら、三ツ尾へ向けて下る。自然林の中、急な道をしばらく行くとだんだんトラバース気味になり、赤っぽいヒメシャラの多いところに苔むしたゴロ石の庭園風の場所がある。ここは絵になる。しかし悪い道が続くので足がいたくなる。

 いやになったころ、やっと三ツ尾に着く。ここからは尾根筋を急降下するが、杉や松の大木があって、今までの阿蘇、九重などのイメージとは違った、植生豊富な一面を見せられた。  林道を横切って下ると、ドウカイ谷の観音滝は100mもあるかというほど高く、暗い山道で気分を転換してくれる。もう少し下って、鉱山跡の登山口に着いた。(15:20)

 下山後は黒川温泉へ。最近超人気とやらで、宿泊はとれぬが、温泉と食事は可。民芸調の落ち着いた造りで、明かりは非常に暗かったのが気に入った。しかも清潔にして、女給の接客、食事共に申し分なし。

 露天風呂は川の横に石を筑いて広く、しかも木々に囲まれ、贅沢な気分。泊まりは近くの温泉付きバンガロー(阿蘇ファンタジーの森)。

 次の日は天気悪く久住山はやめて南麓の赤川温泉に。露天風呂から滝と紅葉を楽しんだ。 天野


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