土佐矢筈トワィライトハイク

2000.4.29


 早朝の山の景色がすばらしいことは、皆様ご存じの通りである。そして昼からは曇りがちになることも。そこで、トラブルを避けるために、どうしても早めの行動をとらなければならなる。しかし、夕暮れから夜にかけての山も、寂しげな独特の雰囲気があり、いいものである。

 夕焼けに照らし出される山に出会うことはなかなか難しいのだが、連休初日の29日、チャレンジしてみることにした。とは言っても、7歳の双子連れである。明瞭な道があり、ヘッドライトの明かりでも安全に下山できる山を選ばなければならない。そこで、徳島県内では最も適しているであろう、京柱峠から土佐矢筈のコースを選んだ。

 朝10時に徳島を出発、途中食糧を買ったり、昼食を摂ったりして、13:30、京柱峠に着いた。峠の茶店も連休初日で大繁盛である。13:40発、笹(小桧曽山1541m)へは15:20に着いた。ここからは笹原の中をのんびりと歩く。天気も最高で、予定通りである。

 16:20土佐矢筈着。軽い食事を摂る。16:40、引き返し始める。ところが、太陽は少し傾いた程度で、なかなか沈みそうにない。白夜を体験したことはないが、こんな感じだろうか。

 それでも5時を回ると空はまだ青いが、笹も色を変えてきた。西の方を見ると、笹原は黄金の野となり、金色の実が付いているようである。東に目をやると葉が黄色に染まっている。影も長く伸び、笹原にシルエットが映し出される。子どもたちはだんだん心細くなってきたようで、早く下りたがる。仕方がないので夜を待たずに下った。

 18:20京柱峠着。まだまだ"あかり"が残っていた。

 駐車場には誰もいない。水もあるので近くにテントを張った。夜はまだまだ冷え込んだが、風がないので過ごしやすかった。

 翌日は、登り足りない子どもがいたので、なぜかわざわざ丸笹へ登った。その後岩戸荘で昼食をとり、入浴。貞光ゆうゆう館の前の河原で遊んでいたが、雨が降り出したので帰った。貞光からの帰りは連休のためか、渋滞していた。後から考えると、木屋平から神山を通って帰ったらよかった。

今回は夜になっても月が出なかったが、次は月齢を測って、お月見ハイクにもチャレンジしてみたい。内藤

土佐矢筈の地図
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