立山〜大日岳

2000.8.3〜8.5


 友達ファミリーと立山へ行った。朝一番の立山ケーブルは意外にも、この時期が最盛期なのに以前よりも人は少なかった。

 美女平から室堂まではバスで入る。下界は2,3日前に38度にも沸いた富山であるが、さすがに2800mの室堂はちょうどよい気温である。

 残雪は例年よりも多い。一ノ越山荘までに4ヶ所くらい雪田を横切った。友達の子供は大喜びで雪合戦。真夏に雪で遊べるとは貴重な所だ。

 第一日はこの山荘で泊まる。この山荘のメシはまずかった。多分圧力釜を使わぬからであろう。

 次の日は4時半に起床して朝日を見たかったが、東よりかなり北から日が出たので、雄山の蔭になって見えず。しかし、槍ヶ岳、雲ノ平方面がよく見えた。

 朝飯後に急登350mで雄山に立つ。山荘風の建物は実は神社である。三角点は2991mであるが、雄山山頂は実は神社の占領する土地で、入場料が500円なので入るのはやめた。3003mの頂上には祠があり、神官が太鼓をたたいたり、ホラ貝を吹いたりして、霊山の雰囲気を盛り上げていた。

 空は快晴で後立山連峰が黒部川を下に挟んで、東に脈々としている。白山、穂高方面もよく見えた。また、下の室堂の雪田の白は、地面の半分も被うかと思うほど目立っていた。

 次に大汝山、富士ノ折立、真砂岳、別山と進んで、剣岳が三角形の岩山として堂々と見えてきた。もう4,5回も登ったが、何遍見ても力強い山である。ギザギザの八ツ峰が険しさを特徴づける。いつかは登りたい。  第二日目は剣御前小屋で泊まる。やはり満員。メシはうまい。

 次の日は吾輩一人別行動で、大日岳を目指す。一L100円のお茶とバナナとパンケーキで6時間歩くことになる。水場はないが、大日岳直前に大日小屋がある。

 3時間で大日岳に着く。さすがこの方面は人は少なく、ゆっくり風景を楽しむ。

 剣岳の西側の早月尾根は2200mの標高差を持つ。日本三大尾根の一つだけあって迫力がある。山荘でビールを呑んで勢いをつけて、称名の滝(350m)まで一気に下った。 天野

「阿波あすなろ山の会」
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