北岳・間ノ岳

2000.8.17〜8.20


メンバー:L折目、松原、西條、吉本、富原、富田

 あすなろに入って初めての泊まりがけ山行となった、北岳・間ノ岳。標高は皆様もご存じの通り日本で第二番目と第四番目の山に向け、いざ出発。


10日

 松茂発21:00。6人のメンバーを乗せて一路広河原へ。


11日

 朝7:30。気温は思ったよりも低く、吐く息が白いのにびっくりしながら広河原から待望の北岳目指し出発。登山口からいきなり急登が続くが、まだ元気な状態で白根小屋着。小休止のあと、お花畑を見ながら有名な草すべりの急登にかかる。だんだん息が苦しくなるが、色とりどりの高山植物に心をなぐさめられ、でもバテバテでやっと小太郎屋根着。

 余裕を持って到着していたO氏を待たせること約1時間余り。ちょっとおかしい空模様を気にしながら全員で肩の小屋へ。肩の小屋に着いたときになんだか頭痛がするのでおかしいなと思いつつ、少しぱらつく雨を気にしながら北岳山頂を目指す。

 北岳頂上へ着いたときはヤッタネ!て感じ。でも眺望がきかず残念。写真撮影の後、今日の宿である北岳山荘へ向かう。この辺から頭痛がだんだんひどくなり、吐き気を伴って、山荘へ着いたときはダウン寸前。

 これが噂の高山病と聞き、あすなろに入りたての私には北岳山行は無謀だったかなと反省。明日の間ノ岳に行けますようにと祈りつつ、お休みなさい。


12日

 昨日の頭痛と吐き気は嘘のように収まり、天気も良く気分爽快。でもM氏は頭痛がするという。(これはただ単に昨夜の飲み過ぎのせい?)

 朝5:30山荘発。アップダウンを繰り返しながら、雲海の上に浮かぶ山々を見、そして心地よい風に吹かれながら一路間ノ岳へ。途中遠くにひときわ高く浮かぶ富士山が見られて大はしゃぎ。

 7時過ぎに間ノ岳到着。360度の広大なパノラマに圧倒され、この景色が見られただけで大満足。山頂では白く可憐なチングルマの花に見とれ、花が変化して線香花火のようになっている様も見られてラッキー。もっともっとゆっくりしたかったけれど、時間を気にしつつ山荘まで引き返す。

 9:30今日の温泉を楽しみに下山開始。途中のトリカブトの見事な群生(こちらのは気候のせいか丈が短く色鮮やかで、とても猛毒を持っているとは思えない)や、クルマユリに立ち去りがたい思いを抱きながらゴロゴロしている岩をおそるおそる越え、谷あいをひたすら下る。

 下ること5時間、無事広河原着。それから増富温泉へ。温泉がとても気持ちよく、ビールがおいしかったこと(本当はあまり飲めないで〜す)。もう最高。これだからやめられないですね。

 高山病に罹ったときはどうなることかと思った山行でしたが、いろいろな意味で本当に実り多い山行となりました。また苦しかったボッカトレーニングなくしては登ることは不可能だったと思います。そういう意味では、自分なりにがんばってよかったなと思います。

 今でも目を閉じれば、美しかった花々、遠くにかすむ山々などの景色が目に浮かんできます。書ききれないたくさんの思い出をありがとう北岳。そしていつかまた北岳。 富田

「阿波あすなろ山の会」
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