高妻山

1999.10.8〜10.11


メンバー:折目(L)、天野、久米(英)、松原、大西、西条、富永、久米(福)、富原、吉本

 PM20:50松茂町体育館駐車場集合。総勢10名が車2台に分乗して長野県の戸隠高原キャンプ場をめざして夜通しひた走る。

 夜明け間もなく、AM6:00頃キャンプ場に到着。キャンプ設営場所を確保して、朝焼けの戸隠山を見ながら眠気ざましのコーヒーを飲み、軽い朝食をとる。めざす高妻山は戸隠山の裏側にあたりキャンプ場からは見えない。

 身支度を整えてイザ出発。戸隠牧場を抜けて大洞沢から一不動をめざす。不動滝下の帯岩のトラバースはスリル満点で、鎖につかまりながら慎重に通過する。

不動まで約2時間(小休止)。ここからは稜線上を五地蔵岳(1,998m)から二、三の登り下りを繰り返し八丁ダルミまでの縦走に移る。途中、時折ガスの中からスックと峰頭をもたげた高妻山の山容が仰ぎ見える。

 八丁ダルミからは、頂稜までの高低差の大きさに喘ぎつつ直線的に急坂を登りきる。約50分、やっと頂上だ!! 最後の急登は本当にきつかった。それだけに何ともいえない達成感、爽快感がある。 頂上からの展望はすばらしく、雲海に浮かぶ北アルプスの山々が美しい。キャンプ場を出発してから約4時間30分。全員での楽しい食事と記念撮影の後、本日のテント泊準備の為、先発隊に続き全員が無事下山した。

 個人差はあるが、約8時間の山行であった。白樺の木立の中で、寄せ鍋をつついてのキャンプは肌寒さも今日の疲れも忘れるほど、夜遅くまで盛り上がった楽しい宴であった。

 翌朝は、紅葉にはまだ少し早いが色づき始めた美しい志賀高原を最高峰の横手山をめざす。といっても、リフト乗り場から歩いてわずか30分で頂上だ。昨日の高妻山と標高は変わらないが大きな違いだ。今日も絶好の天気で、展望台からは遠く富士山まで見えた。アルプスの山々の大パノラマに、一同感動のうちに下山。

 三座目は、日本百名山の一つ本白根山に向かう。万座温泉から硫黄の匂いが立ち込める中、探勝道登山口から登頂をスタートする。登山道は木道、木段で良く整備されていて歩きやすい。階段が多く、結構キツかったが約3時間の山行であった。

 昨日に引き続き今日もテント泊だ。山田牧場で牛糞の中、テント設営場所を探す。全員で手分けして設営後は、共同温泉(山田温泉)にゆったりとつかり2日分の汗を流し、さっぱりとした。

 あすなろに入会して、まだ間もなくの初山行は緊張と不安の中、2日間で3座にチャレンジするというハードなものであった。しかも、初体験の連続でメモリアル登山として、私にはまさに忘れ得ぬものとなった。山の好きな人に悪い人はいないと言うが、皆さん方一人一人に人間的魅力を感じた。すばらしい人達と一緒に楽しい山行ができしかも多くの事を学んだ。本当にこの会に入会して良かったとつくづく思った。 吉本


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